2022年3月31日:パート2

 22時過ぎ。高崎の自宅で、パソコンを起動させた。

 本日は、午前10時、午前11時から、2つのミーティングがあった。13時過ぎ。31日付で退職する部長に退職辞令を交付。複数の協議や打ち合わせを挟んで、15時から、知事の定例会見。その後も幾つかの作戦会議。

 18時からは、「直滑降ストリーム」の生配信。菅義偉前総理とオンラインで対談した。政界の兄貴は、とても元気そうだった。

 さて、先日の記者会見で、群馬県として、ウクライナ避難民の方々を積極的に受け入れる姿勢を表明した。早速、庁内に「ウクライナ避難民支援連絡会議」を設け、具体的な調整を進めている。

 既に報道されているとおり、先週26日(土)に、ウクライナから避難された方々が、桐生市在住の親族を頼って、来県した。本県にとっては、初めての受入支援となる。今回のブログでは、桐生市と連携した県の支援の具体的な内容について書く。ブログ末尾に添付したスライドを見ながら、読んでいただくと分かりやすいと思う。

 以前の記者会見では、(県の支援策として)宿泊施設での滞在や県営住宅の提供等を表明していた。が、今回避難されてきた方々は、市内において、親族が用意した住居での生活を希望されている。

 更に受入先の親族の方々に聞き取りを行った結果、戦禍を逃れ、命からがら、着の身着のままでの避難となり、生活に必要な物品や資金が不足していることも判明した。

 こうした状況を踏まえ、県と桐生市がしっかりと役割分担をした上で、支援を進めていく方針だ。現在、県は、滞在先での生活を立ち上げるための「初期の支援」を実施している。具体的には、当面の生活準備に必要な費用を支援するため、一時金として、1人あたり5万円を急ぎお渡しした。

 加えて、生活を営む上で最低限必要となる家電・家具類を提供する。現在、避難民の方々から具体的なニーズを伺っている。迅速に支給できるよう対応していく。

 他方、桐生市には、滞在先の自治体として、「日々の生活のケア」を担当していただく。具体的には、日々の暮らしの中で必要となる食料や衣類、生活用品などの提供や生活費の支援等だ。

 さらに言うと、今後の長期的な生活も見据えて、避難された方々の精神的なケアや、医療・福祉制度等も含めた「生活全般」のサポートが必要となる。「就労・就学」に対する支援も重要だ。

 群馬県としては、引き続き支援のニーズを十分に把握した上で、桐生市との連携を進める。避難して来た方々の心に寄り添い、この人たちが安心して生活出来るような環境を整えたいと思う。

 ちなみに、今回の支援策を実施するにあたっては、県民の皆様、県内企業の皆様からの募金を活用させていただいる。30日現在で、190万円以上の温かいご支援を頂戴した。改めて、感謝を申し上げたい。

 実はもう一点、指摘しておきたいことがある。今回の避難民の受入については、県の担当職員が、親族の方を通じて、避難して来られた人たちの現状や要望をお聞きした。その中で、政府が、今後、避難民の受け入れを進めていくに際して、もっと配慮する必要があると強く感じたことがあった。具体的に言うと、言葉の問題だ。

 ウクライナ避難民の方々は、命からがら戦禍を逃れ、大きな不安や孤独を抱えながら来日されている。今回、避難されてきた人たちも、日本入国後に、通訳不在で言葉が通じない状況に置かれ、とても心細く不安な思いをされたと聞いた。

 この報告を受けて、ウクライナ避難民の方々の受入に際しては、通常の入国と異なる「精神的なケアの提供」を含む最大限の配慮が要ると痛感した。

 上記のような経緯を踏まえ、早速、国(厚労省)に文書を送り、入国の手続きにおける「ウクライナ語通訳者の配置」や「避難民の方々に寄り添った丁寧な対応」など、入国に際しての配慮を要望させていただいた。

 もちろん、政府が全力を尽くしていることは、よく理解している。これからも、国との連携を重視しつつ、避難民への支援を進めていくつもりだ。

 以上が、現時点での県の支援の内容となる。

 今回の避難民受け入れは、県にとって初めてのケースだ。今後、群馬への避難民が増加する事態も想定しながら、対応を進めていくことが肝心だ。

 そのため、県では、新たに「ふるさと納税」を活用した寄附の受付を、明日4月1日(金)から始めることとした。集まった寄附は、県内避難者の生活支援に活用させていただく予定だ。「ふるさとチョイス」のHP、または納付書で寄附していただく仕組み担っている。詳細は、県のHPをご覧ください。

 加えて言うと、避難生活に必要となる家電・家具等の提供についても、企業の皆さんからの寄附を、明日から受け付けることにした。家電・家具を始め、食品、衣類、日用品など、日常生活に必要な物品の支援を受け付ける。

 こちらについては、県HP上で事前登録をいただき、必要が生じた際に、随時物資の提供を受けるというやり方を考えている。

 同時に、県庁及び県有施設などで実施している募金についても、随時受付を行っている。県民の皆さん、企業、団体の皆さんには、引き続き、ウクライナの人道危機への支援に関して、温かいご理解とご支援をいただきますよう、重ねてお願いを申し上げます!

 さあ、運動の時間だ。ストレッチの後で、軽く踊る!

 

 

 

<退職する部長たちに事例を交付>