2022年3月18日:パート2

 

 夕方。いつもより早く帰宅。昨日の睡眠不足(睡眠負債)を解消するために、今晩は早めに布団に入る。そのためにも、背広を着替える前に、ブログ更新のノルマを終わらせておきたい。明日(土曜日)も公務が2つ、入っている。

 群馬県に適用されている「まん延防止等重点措置」は、21日に解除される。どの都道府県の知事も同じ気持ちだとは思うが、(個人的には)2度と地域経済の動きを規制するような方策は取りたくない。

 観光需要を刺激するための「愛郷ぐんまキャンペーン」だって、早期に再開させたい。そのために可能な限りの対策を続けていく。同時に、県民の皆さんにも協力を呼びかけていきたいと思う。

 が、それはそれとしても、第6波が「このまま収束する」とは、どうしても思えない。たとえ(いったんは)収まったとしても、4月頃(?)から、再び新たな拡大の波に見舞われる可能性が高いのではないか?そう思う根拠を幾つか挙げてみると…。

 国内の追加接種率は上がって来ているものの、まだ3割台に留まっていること。より感染力の高いオミクロン株の新種(BA .2)への置き換わりが進んでいること。日本より追加接種率が高く、過去に感染を効果的に抑えて来たシンガポールや香港のような地域で、感染者数が増加傾向にあること。

 加えて、過去最悪の感染状況に陥っている隣国の韓国での現象が、過去、常に数ヶ月遅れて日本にも波及していること。こうした事実を考え合わせると、どうしても楽観的な気持ちにはなれない!

 政治の要諦は危機管理だ。だからこそ、常に最悪の事態を想定しておかねばならない。例えば、日本で韓国のような現象が発生し、連日、30万人の感染者が続出するような事態になったとしよう。

 その時、政府は、再び「緊急事態宣言」や「まん延防止等重点措置」のような措置を実施するのだろうか?!それとも、経済活動を制限する対策には踏み込まずに、危機を乗り越えようとするのだろうか?!

 そんな状況に陥ったとしても、政府は、経済活性化のための需要喚起策の実施を認めてくれるだろうか?!最悪のシナリオに直面した時、岸田総理はどんな覚悟で、ウイルスと向き合うのだろうか?!

 最近、「デルタ株」と「オミクロン株」が融合した新たな変異株「デルタクロン株」がブラジルで発見されたことも、頭の隅に置いておく必要がある。

 一昨日の夜、宮城県と福島県を襲った震度6強の地震は、群馬県にも震度4の揺れをもたらした。思ったより長く揺れた。その後の報道で、専門家が「東日本大震災との関連はない」と分析していることを知った。

 そんなニュースを聞きながら、ふと思った。「あのまま(続けて)、首都直下型地震や南海トラフ地震が起こっても、何の不思議もない気がする」と。

 そりゃあ、そうだろう。政府の地震調査委員会だって、「首都直下型地震は、今後30年の間に70%の確率で発生する」と発表しているのだ。しかも、地震は(最新の科学技術を駆使しても)予知出来ない。そもそも、地震のメカニズムは、完全に解明されていないのだ。次のような考えも、頭を過ぎった。

 「もし明日、首都直下型地震が起きたら、政府はどんな対応を取るのだろうか?!」「被害を最小限にするための具体的な対策は、政府内でどこまで練られているのだろうか?!」「その時、首都圏にある群馬県は、どんな役割を果たすべきなのだろうか?!」

 過去のブログに、「ロシアによるウクライナ侵攻は、他人事ではない」と記した。それは、この問題が、東アジアの安全保障環境、いや日本の安全保障問題に直結するということだけを言いたかったのではない!ウクライナ情勢は(今後の展開によっては)、そうでなくてもコロナ禍で痛んでいる日本の経済に、(予想以上の)深刻な影響を及ぼす可能性があるということなのだ。

 もはや、プーチン政権下での北方領土返還交渉は、絶望的になったと言っていい!この機に乗じて、日本との領土問題を抱えるロシアや中国は、更に攻勢を強めて来る。北朝鮮の威嚇も、エスカレートするはずだ。

 全体として見ると、岸田政権は、とても安定しているように見える。内閣支持率が高水準を維持している(主要メディアの間で15%違う調査に意味があるかどうかは別としても)ことに加え、野党は益々、弱体化している。

 夏の参院選でも、(現時点では)自民党が負ける要素は、見当たらない。知事の立場から言っても、政府の安定は望ましいことだと思っている。

 が、なぜか、直感的にこう感じている。

 「全てのことが、偶然とは思えない。むしろ必然の流れなのかもしれない」と。「そうした中で、日本は、これから更なる複合的な危機や試練に遭遇するのではないか?」と。

 

 「新型コロナ対策でも、巨大地震を含む災害への対応でも、外交政策や経済政策に関しても、かなり厳しい立場に追い込まれるのではないか?政府は、次々と難しい判断を迫られることになるのではないか?」とも。

 岸田政権の危機管理能力や決断力、本当の実行力が試されるのは、きっとここからなのだ。岸田首相には、歴史に与えられた使命(?)を、ぜひ果たしていただきたいと願っている。

 さあ、夕食の準備を始めないと。

           <まん延防止措置解除後の対応が重要>