2022年2月17日:パート2

 間もなく22時。熱いミルクテーを飲みながら、パソコンのキーボードを叩いている。

 前回のブログでも触れたが、15時からの定例会見では、追加接種に関する県の「新たな目標」を発表した。

 群馬県は、2回目の接種から6ヶ月を経過した接種対象者のうち、「接種を希望する県民の皆さんの追加接種を、4月末までに完了させる」ことを目指す。

 何度も指摘して来たように、第6波の収束が見通せない現状では、「追加接種を早期に進める」ことこそ、最も重要な対策だ。

 しかしながら、日本の追加接種は、諸外国に比べて遅れていると言わざるを得ない。例えば、英国、韓国、ドイツなどの接種率は既に50%を超えている。対して、日本の接種率は、まだ10%程度だ。すなわち、大多数の国民が「十分な免疫を獲得していない」(=感染のリスクに晒されている)状況に置かれている。

 過去のブログにも書いたが、自分ば最も心配しているのは、追加接種の遅れが「第6波のピークアウトのペースを鈍らせる」(=高止まりの状態がダラダラ続く)という事態だ。さらに言うと、「国内の今の感染が完全にピークアウトする前に、新たな変異株が出現し、再び感染が拡大する」という最悪のシナリオが現実になる可能性もゼロとは言えない。

 だからこそ、県民の生命と健康を守らねばならない知事として、追加接種に関する明確な目標を掲げることを決めた。知事の意思を内外に発信することで、改めて、県内の追加接種を加速させる流れを作りたいと思う。

 同じく会見で公表した追加接種の実施計画に関しても言及しておく。ブログの末尾に添付したスライドに、現在の接種対象者数に対する、県と市町村の追加接種の実施計画を示した。

 現在の接種対象者は、約157万人。「追加接種を希望する県民の割合」については、「日本トレンドリサーチ社」が行った調査によるデータ(約9割)を参考にした。この数値を本県に当てはめた場合、約141万人となる。

 これに対して、市町村と県営のワクチン接種センターを合わせた追加接種体制を見ると、4月末までに約148万回分が確保されている。

 こうしたことを考え合わせた上で、現時点において、接種対象者全体の9割以上の人が「4月末までに接種出来る見込み」だと判断した。すなわち、今回の目標は、十分実現可能な目標だと捉えている。繰り返すが、今は、1人でも多くの県民に、追加接種を受けてもらうことが大事なのだ。

 上記の見通しを踏まえ、昨日、副知事とも手分けしながら、県内市町村長の皆さんに、県の考え方を伝えた。計画通りの接種の実施に加え、追加接種のさらなる加速化、県営のワクチン接種センターの有効活用等についても、改めてお願いした。

 市町村長の方々には、十分なご理解をいただけたと考えている。(感謝)県としては、引き続き、市町村との連携を強めながら、(県営のワクチン接種センターもフル稼働させつつ)接種の加速化を図っていく。

 さて、今日の会見では、「G7関係閣僚会合の誘致」についても発表した。こちらも、末尾のスライドに分かりやすく整理した。

 この度、群馬県は、来年日本で開催される「G7サミット」に伴う「関係閣僚会合」の開催地として、立候補することを決定した。群馬県として、初めての立候補となる。

「G7サミット」は、主要7か国とEUの首脳が参加し、その時々の国際情勢について議論する国際会議。日本での開催は、7年ぶりとなる。

 世界が注目する関係閣僚会合を誘致することで、群馬県の魅力を世界に発信すると同時に、群馬県の更なるブランド力向上を図る契機にしたいと考えている。加えて、様々な国際課題が議論される会議を身近に感じることで、群馬県が目指す、グローバルな視点を持った人材の育成にも繋げていきたい。

 誘致にあたっては、北関東最大規模の国際コンベンション施設「Gメッセ群馬」と「伊香保温泉」を組み合わせたプランと、「草津温泉」を会場とする2つのプランを提案し、いずれかの採用を目指す。

 いずれの提案も、群馬県のキラーコンテンツである温泉を絡めた内容であり、「リトリートの聖地」を目指す群馬県の魅力を最大限発揮出来るプランになっていると考えている。

 明日、東京で、参院当選同期でもある林芳正外務大臣と会う予定だ。その際にも、誘致に関する要望を伝えたい。知事自らが先頭に立ち、群馬県選出の国会議員の方々の力もお借りしながら、何とか誘致を実現したいと考えている。

 さあ、運動の時間だ。