2022年2月9日:パート2

 

 気がつくと21時。少しの間、ソファーの上で気を失っていた。熱いミルクティーで眠気を覚まして、本日2本目のブログを書く。

 今日、県内で判明した新規感染者は892人。地域別の主な内訳は、最多の前橋市が183人、高崎市が136人、伊勢崎地区が130人、太田地区が121人、館林地区が111人。100人を超えたのは、この5地域だった。

 10代以下は32%。相変わらず高いレベルだ。60代以上が18%と、少し上昇している。こちらも、(病床稼働率の観点からは)要警戒だ。

 報道によると、東京都の新規感染者は1万8,287人。前週の同じ曜日の人数を下回った。これは、昨年12月17日以来のことらしい。首都圏全体が東京の影響を大きく受ける。これは、群馬にとってもいいニュースだ。

 が、それでも、(何度も言っているように)ピークアウトのペースが「思ったより鈍い」と感じる。実際、青森県、宮城県、富山県、長野県、京都府、奈良県、高知県の7府県の感染者は、今日の段階で、過去最多を更新している。

 このまま全国的な感染者の高止まりがダラダラと続くような事態になれば、後発の「まん延防止措置適用グループ」が出現しない保証はない。

 当然のことながら、オミクロン感染が長引けば長引くほど、地域経済はダメージを被る。13日に期限を迎える13都県に対する「まん延防止等重点措置」も、期間の延長を余儀なくされた。昨年10月以降、第5波による感染者が急減し、いったんは回復基調に転じた経済が、再び悪化するのではないかと心配だ。

 県内では、日を追うごとに、「ブレークスルー感染」の割合が上昇している。2回の接種を終えた8割以上の県民の皆さんの「抗体量」(抗体価)が、時間の経過と共に減少している証拠だ。

 群馬県のデータを見る限り、オミクロンによる感染爆発が収まりにくいのは、「県民への追加接種が遅れている」ことが主な要因の1つだと考えざる得ない。

 過去のブログでも指摘したが、「政府が3回目の接種をもっと早く進めていれば(=現時点で、国民の接種率が欧米並みに高かったら)、もう少し前に、減少傾向に転じていたのではないか?!」と思わずにはいられない。「今頃は、『規制解除の宣言』が出来ていたのではないか?!」とも。そう感じるのは、自分だけだろうか?!

 ましてや、昨年12月、厚労省の某幹部から、「群馬県がズルして(?)モデルナを余分に獲得した」かのようなことを言われ、在庫を使った追加接種の前倒しを認めてもらえなかった知事としては、余計にそう考えてしまう。(苦笑)

 政府には、最初からもっと危機感を持って、ワクチン確保の交渉をして頂きたかった。いわゆる「平等原則」に固執するのではなく、「ワクチンを打てるところから、どんどん打つ」べきだった。河野太郎前ワクチン担当大臣も、同じ趣旨のことを発言している。

 夕方。前橋市内の病院で、自身の「中和抗体価」を調べる血液検査の結果を受け取った。まだ細かい数値は書かないが、「予想していた以上に下がっている」ことが分かった。

 明後日(11日)から、2つの県営ワクチン接種センターで、「18歳以上の全ての県民」に対する接種が開始される。この日に、知事である自分も3回目の接種(モデルナ)を受ける予定だ。2週間後には、再び抗体価をチェックし、効果を確認するつもりだ。

 知事として、多くの県民の皆さんを(オミクロン感染に対する)「十分な免疫を獲得していない状態」というリスクに晒してしまっていることを、本当に申し訳なく思う。今後も、希望する全ての県民の方々への追加接種を、出来るだけ早く終わらせるための努力を続けていく。

 市町村長の皆さん、色々とご足労をおかけしますが、接種券の前倒し送付に関するご協力、よろしくお願い致します!!