2022年1月11日

 13時50分。知事執務室で、パソコンを起動させた。

 13時からの「第72回 新型コロナ対策本部会議」を終え、少し前に知事室に戻った。先週から続く感染急拡大の流れ(第6波)を受け、今後の対応を協議した。結果は、15時からの臨時会見で発表する。

 本日、県内で確認された新たな感染者は92人。連休明けでPCR検査が減っていることを考えれば、昨日から(実質的には)100人を超えていると見た方がいい。他の都道府県も同じだ。明日から、一気に感染者数が増える予感がする。

 92人の地域別の内訳は、最多の高崎市が29人、前橋市が13人、太田地区が12人、伊勢崎地区が9人、館林地区が8人、利根沼田地区が6人、渋川地区、藤岡地区、富岡地区、吾妻地区が各3人、桐生地区が2人、県外が1人となっている。
 
 既存のクラスター関連の陽性者は0人。感染経路不明の人は約5割。某地区で新たなクラスターが発生した可能性がある。60代以上の感染者が8%に留まっている一方、20〜30代が37%で最も多くなっている。「ブレイクスルー感染」の割合も、着実に上昇しつつある。

 NHKが発表している「直近1週間の人口10万人あたりの感染者数」(昨日23時59分時点)によると、群馬県は全国13位。前日の11位から、2つ順位が下がった。今週末には、20位近くまで後退するだろう。オミクロン株が猛威を振るい始めた局面では、人口と経済の規模の大きな府県で、より急速な感染拡大が起こると考えられるからだ。

  <新たな脅威に一丸となって取り組むことを確認した対策本部会議>