2021年11月20日:パート2

 23時過ぎ。高崎の自宅からのブログ。

 今回のブログは、「群馬交響楽団改革プラン」に関する続編。新たに発表した改革プランでは、群響を「日本一の地方オーケストラ」にするという目標の達成に向けて、2つの柱を掲げている。最初が楽団の更なるレベルアップ。次が、安定的・継続的な楽団経営だ。

 「日本一の地方オーケストラ」になるためには、より質の高い音楽を追求していかなければならない。そのためには、楽団・楽員の更なるレベルアップが不可欠だ。

 ただし、仮にレベルアップが出来たとしても、楽団自体が、継続的に存在し続けなければ意味がない。当然のことながら、「安定的で継続的な楽団経営」のための取組を加速させていくことも、重要な課題となる。

 上記の2つの取り組みを、具体的に説明する。ブロブの末尾添付したスライドにも、概要を整理してある。

 第1の柱である「楽団の更なるレベルアップ」を実現するためには、楽団の体制づくりと演奏環境の向上が必要となる。

 群響では、一昨年の4月から、日本を代表する指揮者であり、世界的にも活躍されている小林研一郎マエストロをミュージック・アドバイザーに迎えている。残念ながら、小林マエストロは、今年度末の任期満了に伴いご退任となる。

 群響としては、今後も、「指揮者体制の確立」に向けて、群響を牽引していただける優秀な「指揮者」の招へいに全力で取り組む。小林マエストロの後任については、来年1月中に決定する方針だ。

 さらに言うと、世界的に活躍する、実力ある演奏家、いわゆる「外部人材」の導入も重要だと考えている。楽団の中に実力ある「演奏家」がいれば、それが刺激となり、他の楽団員の技術の向上にも繋がる。

 群響の技術が向上すれば、楽団の魅力は一層引き上げられる。こうした好循環を作り出すためにも、優れた「指揮者」に加え、国内外から実力ある「演奏家」の獲得を積極的に進めていく。

 加えて、「楽員の研鑽機会の確保」のため、アンサンブル演奏会や高校音楽教室を積極的に実施する。また、「楽員のモチベーションを向上させる」ための県外公演の拡充や、海外公演の開催等にも取り組んでいく計画だ。

 あ、お湯が沸いた。身体が熱いミルクティーを求めている。次回のブログ(その③)では、2つ目の支柱である「安定的・継続的な楽団運営」について記す。