2021年10月20日:パート2

 間もなく22時。高崎の自宅からのブログ。

 19時。高崎市内のGメッセで行われた某県議の後援会の集まりに出席。何とか日程をやり繰りして、この会合に足を運んだ理由は2つ。1つは、某県議を支援するこの会のメンバーの方々に、1年10ヶ月前の知事選挙で、とてもお世話になったこと。

 もう1つは、会に顔を出すことになっていた群馬4区の福田達夫候補への応援演説をするためだ。

 福田候補のお願いの挨拶の後で、マイクを握った。魂を込めた応援のスピーチを炸裂させた。「言葉」には、それを発する人間の全てが凝縮される。知識や教養、言葉選びのセンス、聴衆の気持ちを読み取る力…等々。だから、政治家にとって、全ての演説が真剣勝負なのだ。

 知事を2年やってみて、よく分かった。知事と国会議員は、全く違う生き物だ。というか、首長と議員では、役割が大きく異なる。そもそも、臨場感と責任の重さが比較にならない!

 もちろん、行政の出来ることには、限界がある。が、それでも、(例えば)市長が誰になるかで、その街の未来は大きく変わる。知事になってみて、その事実を痛感した。

 山本県政下では、様々なことが同時進行的に進んでいる。各部局が、新しい政策や構想に挑戦し、その実現のために奮闘している。1つ1つのアイデアや事業を前に進めるため、毎日のように、知事と関係部局との真剣な議論が交わされている。

 会見で発表したり、メディアで報道されたりするのは、その中の一部に過ぎない。あちこちで、未来に向けたタネが撒かれ、発芽を待っている状態だ。

 日々、真剣勝負で生きているだけに、周りから、「知事のこんな決断が良かった」とか、「この事業の評価が高い」とか、「ここを気をつけた方がいい」とか批評されても、「ああ、すごく表面的(浅薄)な見方だな」と思ってしまう。

 「この問題に関して、どれだけの議論が積み重ねられ、どれだけ現場の担当者が努力して来たかも、よく知らない癖に!」などと感じる自分がいる。

 ルールメーカー(議員)だった頃は、現場のプレーヤーの苦労も醍醐味も分からなかった。24年間も県内を歩いて来たのに、実は地域の実情が分かっていなかった。今日、改めて確信した。「知事を目指した選択は、間違っていなかった」と。

 さて、本日、県内で判明した新型コロナ新規感染者は6名。内訳は、伊勢崎地区3名、桐生地区2名、利根沼田地区1名だ。感染状況は、依然として落ち着いている。

 県民への2回のワクチン接種も、人口比(12歳以上)の8割に達している。今後、各都道府県の接種率や順位は、気にする必要のない数字になった。もう注目されることもない。

 夕方。昨日(10月19日)、前橋市内の農場で発生した豚熱の防疫措置(殺処分対象は3,900頭)の状況に関する報告が届いた。それによると、本日15時の時点での処分頭数は506頭。進捗率は13%とのことだった。政府の疫学調査チームによる調査や、埋却予定地の試掘も始まっている。

 現場に動員されている県職員のことが心配だ。寒い中の作業となる。くれぐれも安全に配慮して、作業を進めてもらいたい。農政部の副部長や総務部長にも、よくお願いしておいた。

 さあ、運動の時間だ。