2021年10月4日

 朝。眠い目をこすりながら、パソコンの前に座った。本日はテレワークの日曜日。それでも、夕方から県立女子大学の連続講義(第1回)に足を運ぶ。テーマは「山本県政の目指す姿と実績」だ。久々に県立女子大の教壇に立つ。肩の力を抜きつつも、力強い言霊を放つ!

 昨日の21時から、ニコ生とYoutubeで「太郎と語ろう」の生放送があった。ライブでは視聴出来なかったので、夜遅く動画をチェックした。河野太郎広報本部長は、とても元気そうだった。

 切り替えが早いのも、河野氏の特徴だ。これまで、どんなポストに就いても、独自の存在感を発揮している。今回の人事で「党4役」に入れなかったのは残念だったが、(実は)河野太郎広報本部長の活躍も、ちょっぴり楽しみにしている!

 さて、今回の総裁選で河野太郎候補の議員票が伸びなかった(=大きく引き剥がされた)ことに関して、「テレビやネットによる候補者討論会で、河野太郎氏の主張がブレたことに、若手議員がガッカリしたことも原因の1つだ」という分析がある。が、この見方には、違和感がある。

 確かに、河野候補が総裁選の終盤で、独自の改革案をトーンダウンさせたことは事実だ。加えて、派閥横断(?)の若手の会との意見交換会で、自民党の部会の状況を揶揄して批判を招いたのは不注意だった。

 しかしながら、万一、河野太郎候補の党員票が7割まで達していたら、若手の間から「政策や言動がブレたことに落胆した」などという批判は出て来なかった気がする。発言にケチをつける前に、もっと大勢の若手・中堅議員が河野候補を支持していたに違いない。

 もうこの段階では、河野氏の党員票が思うように伸びないことや、主要派閥の動きなどから、岸田候補優位の流れが出来つつあった。菅総理が引きずり下ろされた時と同様、多くの若手議員が「これまでの河野支持を転換する理由」を探す状況になっていたのだ。

 ただし、河野太郎氏本人にも、陣営にも、もっと緻密な戦略が必要だった。あらゆる事態を想定して、事前に発言(対応)の中身を練っておくべきだったと感じるのは、自分だけではないはずだ。

 河野氏の「年金改革案」が、他候補からの攻撃材料になることは、最初から分かっていた。この分野に限らす、「どの場面で何を言ったら、どんな表現を使ったら、国会議員や党員、国民に最も自身の魅力や強みをアピール出来るのか?」「予測される他の候補者等からの攻撃や批判に、どう対応すべきなのか?」を、もっと研究しておくべきだった。

 これに対して、岸田陣営の政策は、細部まで練られていた。(さすがは政策の宏池会!)高市陣営のPR戦略も見事だった。残念ながら、河野陣営は、戦略という点でも、岸田、高市両陣営に大きく遅れを取っていた感じがする。

 それでも、(贔屓目からもしれないが)4人の候補者の所信表明演説や候補者討論会での河野太郎氏の視点や説明能力には、キラリと光るものがあった。そうじゃなかったら、「次の総理にふさわしい人」のアンケート調査で、毎回、トップになれるはずがない!

 今回、河野太郎氏が立候補を決断したことは、正しかったと確信している。が、「最大の既得権益」を打ち破るための準備が整っていなかった。そのことは否めない。

 河野太郎を応援する同志の皆さん、次のチャンスを見据えて、今日からでも「勝つための戦略立案作業」を始めてください。とっても微力ではありますが、私も末席で協力させていただきます!

 結論から言うと、日頃からの仲間づくりの地道な努力も、党員選挙で圧勝するためのリソースの確保も、総裁選を勝ち抜くための戦略も不十分だった。というより、(仕方がなかったのかもしれないが)準備する時間が圧倒的に不足していた。

 それでも、(敗れたとはいえ)決選投票で170票を獲得したのだ。そう考えると、「河野太郎ののびしろは無限大」と言っていい!そうでしょう!!

 

   <昨晩、放送された最新の「太郎と語ろう」での笑顔>