2021年9月29日:パート2

 午前零時過ぎ。熱い紅茶を飲みながら、パソコンのキーボードを叩いている。

 15時からの定例会見では、後半に総裁選の感想を述べた。そのまま(出来るだけ正確に)掲載する。

 「本日、次の総理を決める自民党総裁選挙の開票が行われ、岸田文雄前政調会長が新総裁に選ばれました。先ほど手元に届いたメモによると、決選投票では、岸田候補が257票、河野候補が170票ということです。」

 「先ずは、新しい総裁に選ばれた岸田前政調会長にお祝いを申し上げたいと思います。もちろん個人的にも存じ上げていますが、真面目で誠実なお人柄ですし、政策にも精通された立派な方です。新しいリーダーとして、日本をしっかりと引っ張っていっていただけるものと信じています。」

 「岸田新総裁のこれまでのご発言や政治姿勢を考えれば、全く心配はしていませんが、ぜひ地方との関係を大切にしていただきたいと思います。知事の要望にも、丁寧に耳を傾けていただけるものと期待しています。」

 「今回の総裁選で、知事である私自身が全力で応援していた河野太郎行革担当大臣は、残念ながら当選することが出来ませんでした。大方の予想で河野氏が勝つと言われていた1回目の投票でも岸田候補を上回れなかったという点では、ある意味、完敗だと思います。」

 「が、それでも、決選投票で河野氏が集めた170票は、次に繋がる数字だと考えています。河野大臣には、ぜひ、捲土重来を期して、頑張っていただきたいと思います。河野氏には、今晩、電話するつもりです。改めて激励したいので。」

 少し間を置いて、こう続けた。

 「今度の選挙では、若手議員の頃からの仲間である高市早苗元総務相を応援することが出来ませんでした。高市さんには、ちょっぴり申し訳なかったと感じています。が、盟友の河野太郎が立候補した以上、他の候補者を支持する選択肢はありませんでした。」

 「それでも、総裁選での高市氏の見事な戦いぶりには感服しました。この選挙で、最も評価を上げたのが高市候補だったことは、間違いありません。実際、県内各地に70人いる山本一太後援会の会長に電話した際にも、『本当は高市候補を応援したいと思っていた』と話していた方が複数、いました。」

 「決選投票に残った河野太郎氏と同様に、高市早苗さんが、岸田政権において、政府か与党の主要ポストに起用されることは間違いないと思います。益々、活躍される姿を楽しみにしています。」

 「若手議員交流等でお世話になった野田聖子さんに対しても、お疲れ様と申し上げたい気持ちです。聖子さんが立候補したお陰で、自民党の幅広さや多様性を国民にアピール出来たことは間違いありません。テレビやネットの候補者討論会を見る度に、4人の候補者のうちの2人が女性で本当に良かった、バランスがいいと感じました。」

 「正直言うと、岸田総理と(安倍元総理や菅総理、河野太郎大臣等と比べると)それほど個人的に親しいわけではありません。が、群馬県を発展させるために、国との連携は不可欠です。新しい政権とも良好な関係を保てるよう、しっかり努力していきたいと思っています。」

 「新内閣が発足したら、早々に上京して、主要閣僚の方々にお目にかかりたいと思っています。新型コロナ対策やワクチン政策に関する群馬県の立場を丁寧に説明し、ご理解を得ておく必要があるからです。」

 ここまで一気に喋った後、ひと息ついて、さらに正直な思いを語った。それに関しては、次回のブログ(続編の②)で触れる。

 さあ、熱いお風呂に入って、いつもより早めに寝る。明日は本会議の一般質問(3日目)がある。今回は知事答弁も多い。朝早く起きて、頭を整理しておかないと。