2021年9月16日

 朝。眠い目をこすりながら、パソコンの電源を入れた。

 前回の続編となるこのブログでは、先般、群馬県が発表した「新型コロナ対策ロードマップ」と「ワクチンパス」の内容を解説する。

 県としては、目下の第5波の危機を突破するため、受入病床と宿泊療養施設の確保、新たな治療法の実施など、医療提供体制の強化を重点的に行っていく方針だ。

 同時に、市町村とも連携を図りつつ、「ワクチン接種」の更なる加速化を図っていく。3回目接種(ブースターショット)についても、すでに検討を始めている。

 その上で、早ければ10月上中旬には、「群馬県版ワクチンパス(仮称)」を活用して、社会経済活動の再開に向けた需要喚起策を展開する。当然、政府とも十分な調整を行いつつ、国の接種済証のデジタル化の流れと連動させていく。こうした事業をいち早く実施することで、感染拡大防止と社会経済活動の両立を目指す。

 このブログの末尾に添付したスライドに、ロードマップのイメージを整理してみた。新規感染者数、ワクチン接種率、新型コロナ病床の確保数等をベースとしている。

 ワクチン接種に関しては、県営ワクチン接種センターの活用や市町村における接種の促進等により現在のペースを維持出来れば、10月上旬には、接種対象者の約8割が接種を完了する見込みとなっている。

 このタイミングに合わせ、全国に先駆けて「群馬県版ワクチンパス(仮称)」を導入し、地域経済を含む社会経済活動の再開を早めるための需要喚起策を打ち出す予定だ。

 他方で、いわゆるブレークスルー感染(接種済みの人たちの間の感染)や、さらに強力な変異株の登場などの要因で、年末年始に感染が再拡大する可能性も否定出来ない。これに備える形で、社会経済活動の再開と同時に、必要となる病床や宿泊療養施設も、着実に拡充する。経済対策の実施に併せて、医療提供体制の基盤を固めることが極めて重要だ。

 次に、県の考える「需要喚起政策」についても説明する。

 今後の感染の収束状況等を見極めながら、早ければ10月上中旬から、ワクチン2回接種済みの方々を対象とした地域経済刺激策を実行する。

 具体的には、「愛郷ぐんまプロジェクト(第3弾)」を実施したい。すなわち、県民を対象とした旅行宿泊費の割引(1人あたり5,000円)キャンペーンを行う。過去にも、大きな成果をあげた観光促進事業だ。

 加えて、「ぐんま GoToEat ワクチンプレミアム」も展開する。現行のGoToEat食事券のプレミアム率25%を5%上乗せし、30%プレミアム率の食事券を発行する。

 あ、お湯が沸いた。ミルクが終わっているので、ストレートティーだな。次回のブログでは、「群馬県版ワクチンパス(仮称)」の内容を記す。