2021年9月15日:パート3

 午前1時過ぎ。熱いお風呂で内臓を温めた。寝る前に、本日最後のブログを書く。

 一昨日(9月13日)の臨時会見では、9月補正予算案の概要に加えて、群馬県の新型コロナ対策に関する新たな「ロードマップ」も公表した。

 この「ロードマップ」は、新型コロナ「第5波」の早期収束と、1日も早い社会経済活動の再開を実現するため、今後、数ヶ月の間に県が取り組むべき対策を、「新型コロナ対策ロードマップ」として取り纏めたものだ。

 本県では、早ければ10月上旬頃に、全国に先駆けて「群馬県版ワクチンパス(仮称)」を導入する方針だ。こうした施策を通じて、経済活動を含む日常生活の早期回復を目指していく。

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、本県に適用されている「緊急事態措置」の期限が、9月30日まで延長されることとなった。先週の定例記者会見でも強調したように、県としては、この期間に感染を徹底的に抑え込みたいと考えている。

 ここのところ、新規感染者数は減少傾向にある。最悪の状況は脱したと言えるものの、医療提供体制は、まだまだ厳しい状況が続いている。感染力の強いデルタ株の影響を考慮すれば、ちょっとしたキッカケで、再び感染が急拡大する可能性も否定出来ない。
 
 先ずは、緊急事態宣言措置の延長期間が終わる9月末までに、しっかり「感染を抑え込むこと」に全力を注ぐ。そのことが県内の医療を守り、社会経済活動の早期再開に繋がっていくと見ているからだ。

 新型コロナとの戦いは、すでに1年半以上に及んでいる。日常生活を制限される状態も長引いている。県民の皆さんの中には、「一体、いつまで我慢しなければならないのか?」「なぜ、今、ここまで頑張らなければならないのか?」と苛立っている方も多いに違いない。県民の方々が、先の見えない不安や不満を感じるのは、ある意味、当然だと思う。

 もちろん、「足下の感染拡大を抑え込むこと」は大事だ。しかしながら、それと同時に、こうした不安を抱える県民の皆さんに対して、この先の展望、未来に向けた「ロードマップ」を示すことも、極めて重要だと考える。

 9月9日、政府による「ワクチン・検査パッケージ」が示された。ひとことで言うと、「ワクチン接種」を条件とした行動制限緩和の方針だ。

 本県においては、全国に先駆けて設置した「県営大規模接種センター」の整備や各市町村の懸命の努力により、全国トップクラスのスピードで、県民へのワクチン接種が進んでいる。別の言い方をすれば、本県での日常生活の回復に向けた準備が、全国トップクラスのスピードで整いつつあるということでもある。

 だからこそ、群馬県が、全国の先陣を切り、(このタイミングで)今後の社会経済活動の再開に関して、全国のモデルとなるような施策を打ち出すことが可能なのだ。その中核として、今般、「群馬県版ワクチンパス(仮称)」の導入を決定した。

 ちなみに、本県が考える「ロードマップ」の内容については、9月6日(月)に菅総理、加藤官房長官、西村大臣、平井大臣を訪問した際にも、丁寧に説明させていただいた。各大臣からは、「群馬県の意図はよく理解した。先進的な試みであり、ぜひ進めて欲しい。国としても、しっかり連携していきたい」という前向きな回答を頂戴している。

 引き続き、政府とも十分な連携を図りつつ、群馬県のワクチンパス構想を力強く進めていくつもりだ。

 ロードマップの具体的な内容やワクチンパス構想の狙い等は、続編で詳しく示したい。

 さあ、そろそろ寝る準備をしないと。