2021年9月13日

 午前7時。眠い目をこすりながらのブログ。昨晩は早めに運動を済ませた。なのに、あまり眠れなかった。今後の人生について、色々と思いを巡らせていたからだ。

 仕事の合間に、10分でも(椅子の上で)眠ることにしよう。それだけでも、随分、身体がラクになる。もちろん、精神をリラックスさせる熱いミルクティーも必要だ。

 じっくり考えてみた。今、自分の人生にとって最も大事なのは、「群馬県を良くする」こと。それだけは間違いない。苦しい日々ではあるが、現場のプレーヤーとして県民の先頭に立てることは、本当に嬉しい。これ以上のことを望むのは、きっと欲張りすぎ(?)なのだ。

 さて、本日は「無理やりテレワーク」の月曜日。が、午後から県庁に出勤する。13時からオンラインの全国知事会(国民運動本部)に出席。15時からは9月補正予算案に関する臨時記者会見を行う。併せて、この会見では、新型コロナ対策に関する群馬の「新たなロードマップ」も発表する予定だ。

 今回の裁判では、名誉毀損が認められ、発信者の情報が開示された。が、この人物の名前や職業を公開したり、損害賠償請求を行うことまでは考えていない。先ず、そのことを明確にしておく。

 これまでの経緯を少し細かく説明したい。昨年の春頃から、twitterの特定のアカウントからのリプライで、知事である自分に対して、看過出来ない内容の誹謗中傷が頻繁に行われるようになっていた。具体的には、「犯罪者の1人」「本当に腐っていて大馬鹿な人」「本当に小物」「哀れ」「根っからの馬鹿」「馬鹿丸出し」「詐欺師」「発言は嘘ばかり」「癒着」「賄賂や不正献金のオンパレード」といった表現のツイートだ。

 これらの発信は、事実無根の内容か、又は意見や論評の域を超えた人格攻撃そのものだと感じた。何らかの対応を取る必要があると考え、昨年6月頃から弁護士と相談を始めた。ブログの末尾に添付したスライドに、投稿者特定までの一連の流れを整理してある。

 最初に分かったのは、プロバイダのアクセスログ保存期間が3か月から6か月程度とされているため、迅速に対応しなければならないということ。このため、昨年7月に、東京地方裁判所に、「Twitter社に対して発信者情報の開示を求める」申し立てを行った。

 その結果、2ヶ月後の9月に、Twitter社に対して仮処分命令が出され、10月上旬には発信者情報が開示された。これにより、ソフトバンク社の端末からの書き込みであることが判明した。

 さっそく、開示のその日にログ保存の仮処分を申し立てた。アクセスログの保存期間が過ぎてしまったら困るからだ。すると、同月の(10月)下旬にソフトバンク社から任意でログを保存する旨の回答があった。その時点で、仮処分の申立ては、取り下げることとした。

 その2ヶ月後の同年(昨年)12月に、ソフトバンク社に対する発信者情報の開示訴訟を東京地方裁判所に提起した。その結果、今年の4月になって、やっと「発信者情報(氏名・住所・メールアドレス・電話番号)を開示せよ」との判決が出された。

 判決では、リプライの内容について、「社会通念上許される限度を超えた侮辱行為に当たる」として、名誉毀損が認められた。この判決に従い、翌月の5月に、ソフトバンク社から発信者情報が開示された。

 こうした流れを踏まえ、問題のA氏と、弁護士を通じてやり取りした。A氏本人に、「なぜ誹謗中傷するような書き込みを続けたのか?」「どうしてあのような表現になったのか?」を確認すると同時に、知事への謝罪を求めた。

 6月に入り、A氏から返信があった。そこには、「知事のツイッターやブログの内容に関して不満を持ち、道義的に度を超した内容を書き込んだり、感情的な発信となってしまった。今後、意見表明する際には、法とマナーを遵守する」と書かれていた。

 正直言って、この説明に100%、納得したわけではない。が、本人からの謝罪もあったため、今回、損害賠償請求は行わないこととした。

 さあ、そろそろ仕事(公務)を始めないと。この続きは「その3」で。