2021年9月5日:パート2

 間もなく18時。高崎の自宅からのブログ。

 13時30分。武藤健康福祉部長から電話で新型コロナに関する最新情報の報告があった。本日、県内で判明した新たな感染者は96人。7月下旬のレベルまで下がっている。直近1週間の感染者数は944人。3桁となるのは、8月12日以来だ。

 ただし、まだ1日あたり100人の感染者が出ている。当初、県が想定していた最悪の数値に戻ったに過ぎない。とても安心出来るような数字ではない。今後も厳しい戦いが続く。

 96名の感染者を地域別に見ると、最多の太田地区が26名、伊勢崎地区が21名、館林地区が17名、前橋市が14名、高崎市が12名、桐生地区が3名、渋川地区が2名、吾妻地区が1名。

 感染経路不明は約5割。新たな変異株感染は49名。

 年代別の陽性者は、10歳未満が10%、10代が9%、20~30代が38%、40~50代が27%、60代以上が16%だった。

 感染が分かった96名のうち、ワクチン未接種の人が36名、1回目の接種を終えていた人が7名、2回接種を完了していた人が5名、残りの48名は確認中だ。

 60代の感染者の割合が高いことが気になっていたが、未接種又は1回目の接種しかやっていない方が結構、いるようだ。考えてみたら、群馬県内における高齢者の接種率は約9割。「高齢者の1割は未接種」という事実を再認識した。そう、デルタ株は、未接種の人たちを「狙い撃ち」にする。

 ちなみに、群馬県の昨日時点での「全人口に対するワクチン1回目接種の割合」は66、25%。山口県に次ぐ全国2位まで浮上した。群馬の接種率が全国のトップレベルを維持しているのは、県内2ヶ所に設置された県営のワクチン接種センターの貢献が大きい。そして、それは(何度も書いたように)菅総理と河野大臣のお陰なのだ。

 ということで、ここからは前回のブログの続編。

 河野太郎ワクチン担当大臣の呼びかけに応じ、群馬県では全国に先駆けて県営接種センターを設置する方針を決めた。知事として最も優先すべきは、新型コロナの脅威(特に第5波の猛威)から県民の生命と健康、暮らしを守ることだ。感染急拡大を抑えるための切り札が、ワクチン接種の加速化であることは言うまでもない。

 少し前のブログでも言及したが、群馬県の12〜64歳の1回目のワクチン接種率は全国1位となっている。前述のとおり、全人口比の1回目接種率も全国2位まで上昇。その原動力となっている県営ワクチン接種センターの立ち上げがスムーズに出来た(その後も全国で最大規模の接種能力を維持している)のは、菅総理と河野大臣の後押しがあったからだ。

 県営接種センター設置の方針を発表する前に、河野ワクチン担当相と数回に渡り、電話等で協議をさせてもらった。強引に進めたわけではない。直後に上京して、総理と河野大臣に直接、接種センターの現状と計画を説明した。

 その際、この2人に、「必ず全国のモデルになるようなセンターにしてみせます!」と申し上げた。その約束をちゃんと果たせたことは、とても良かったと思う。その後も、河野大臣には、節目節目でお目にかかっている。ワクチン接種の加速化等について話し合うためだ。

 長年の友人とはいえ、どんなに忙しい時も、ちゃんと時間を作って会ってくれる河野氏の友情には、感謝の言葉しかない。そう、河野太郎氏は、合理的な思考の持ち主である一方、義理人情も大切にする人物なのだ。

 県民の皆さん、今、群馬県にとって最も重要なワクチン接種問題に関して、河野大臣には、これまで様々な支援を頂いています。私が知事に就任してからの2年間、群馬県は河野ワクチン担当大臣に、本当にお世話になっているのです。この点を、ぜひ、県民(党員)の皆さんに、分かっていただきたいと思います。

 これも前回のブログ(その1)で書いたことだが、知事として「群馬県の魅力を内外に発信し、県民の幸福度を向上させる」という目標を達成するためには、国との連携が欠かせない。河野太郎氏が次の総理になってくれたら、知事として、これほどやりやすいことはない。いざという時には、(どんな問題でも)率直に相談出来るからだ。

 このことは、「群馬県をより良い地域」にしていく上で、他の都道府県の知事にはない強みになると確信している。

 さあ、そろそろ夕食の準備を始めないと。この続きは「その3」で。

追伸:先ほど、県内の3人の郵便局長会の会長(小越西部局長会会長、黒岩中部郵便局町会会長、茂木東部郵便局長会会長)の携帯に電話を入れた。3人のうち、お2人の会長には、留守電メッセージを残した。「群馬県知事として、今月の自民党総裁選では、河野太郎氏を応援していただきたい」とお願いした。

 局長会の皆さんにも、独立自尊のご判断があるはずだ。が、知事の熱意は伝えられたと思う。明日からも、県民(党員)の方々への呼びかけを広げていく。