2021年8月29日:パート2

 間もなく21時。熱い紅茶を飲みながらのブログ。

 群馬県では、20年後の世界を見据えた「新・総合計画ビジョン」において、「年齢や性別、国籍、障害の有無等にかかわらず、すべての県民が、誰一人取り残されることなく、自ら思い描く人生を生き、幸福を実感できる自立分散型の社会」の構築を掲げている。最近、県内で、この理念と正反対の残念な出来事があった。

 既に報道でも取り上げられているが、尾瀬国立公園で活動する任意団体「尾瀬ガイド協会」の公式ツイッターにおいて、女性差別、民族差別、人種差別に該当する不適切な投稿が相次いでなされていたことが判明した。

 この事態を受け、今週23日(月)に、知事である自分が理事長を務める「尾瀬保護財団」から、同じく尾瀬に関わる組織として、抗議文を発出させてもらった。

 尾瀬ガイド協会による一連の投稿を改めて読んでみたが、その無神経さ、感性の欠如には、唖然とするしかない。到底、容認することの出来ない発信だ。大勢の方々に、不快感と不信感を与えたことは間違いない。本県を代表する観光地である尾瀬のイメージが損なわれた可能性もある。極めて遺憾に思う。

 同協会には、2度と同じ過ちを繰り返すことのないよう、今回の問題に正面から向き合い、反省し、改善を図っていただきたい。これは、担当者個人の問題というより、組織のガバナンスに関わることだ。