2021年8月28日:パート2

 20時過ぎ。土曜日も朝から精力的に活動している。腹筋と背筋をやる前に、本日2本目のブログを書く。

 さて、今日、県内で判明した新型コロナ新規感染者367名の地域別の内訳が分かった。最多の太田地区が149名(前日からの持ち越し分を含む)、伊勢崎地区が63名、館林地区が40名、前橋市が33名、高崎市が28名、桐生地区が22名、県外が10名、富岡地区が8名、安中地区が4名、渋川地区、藤岡地区、吾妻地区が各3名、利根沼田地区が1名。

 過去最多の数字は記録したものの、冷静に受け止めている。太田地区の前日の持ち越し分が積み上がっているからだ。そもそも、昨日の259名が実態より少なかった。全体として言うと、「先週とあまり変わっていない(=高止まりしている)」というのが実情だと思う。もちろん、危機的状況が続いていることは間違いない。

 感染経路不明は(現時点で)6割。デルタ株による感染も新たに170名。累計では1913名。これまでのウイルスは、ほとんど変異株に置き換わりつつある。

 年代別に見ると、10歳未満が11%、10代が19%、20〜30代が39%、40〜50代が25%、60代以上が5%となっている。

 367名の陽性者のうち、ワクチン未接種が111名、1回目のワクチン接種を終えていた人が29名、2回目接種済みの人が9名、残りの218名は確認中だ。これだけ新規感染者が増えると、調査に時間がかかるのはやむを得ない。

 さて、感染防止対策の基本中の基本であるマスクの着用に関して、県民の皆さんに改めてお願いしたい点が1つある。それは、「感染防止効果の高いマスクを使用していただきたい」ということだ。

 最近、若い世代の方々を中心に、ウレタンマスクを着用している人が多いという話をよく耳にする。今は様々な素材のマスクが販売され、安価でオシャレなマスクを利用されている人も大勢いる。が、そうした人たちは、マスクの素材によって感染防止効果が大きく異なることを知っているだろうか?

 ブログの末尾に添付したスライドの表を見て欲しい。これは、理化学研究所が実施した「様々な市販マスクの性能」に関する調査結果の一覧だ。この調査によると、「飛沫の吹き出し」については、正しく装着した使い捨ての不織布(ふしょくふ)マスクなら、約8割、カットすることが可能だ。対して、ウレタンマスクの場合には、約5割しか止められないことが分かっている。

 加えて、「飛沫の吸い込み」に関しても、不織布(ふしょくふ)の場合、約7割をカット出来るものの、ウレタンマスクでは、約2割しか減らせないという結果が出た。

 上述した理化学研究所の調査で明確になったのは、感染力の強いデルタ株に対しては、「不織布(ふしょくふ)のマスクが最も効果を発揮する」という事実だ。

 ただし、中には、特殊な素材を使うことで、効果を高めている商品もある。が、(そのことは承知の上で)県民の方々に、こうお願いしたい。

 「県民の皆さん、一般に市販されているウレタンマスクや布マスクの使用は、極力、お控えください。普段、こうしたマスクを着用している方々は、明日から、ぜひとも不織布のマスクに切り替えていただくようお願いします!」

 ちなみに、県では、県産の高品質マスクの販売を行う「群馬県マスク地産地消推進プロジェクト」も実施中だ。この機会に、ぜひ、1人でも多くの皆さんに活用していただけると嬉しい。