2021年8月18日:パート2

 21時過ぎ。高崎の自宅にいる。やっと本日2本目のブログを書く時間が出来た。(ふう)

 午前10時30分から前橋赤十字病院を訪問。新型コロナ病床やECMO(人工肺装置)が装備された救急車両、入院調整センター等の状況を視察した。この件については、改めて取り上げる。現場を見ることで初めて分かったこと、気づいたことが、とても多かった。

 その後も、知事のメッセージ収録や秘書課との打ち合わせ等が続いた。13時。須藤みどり市長と荒木桐生市長が来訪。わたらせ渓谷鉄道に関する要望書を受け取った。直後に、生まれ故郷である草津町の黒岩町長と面会。14時30分からは、知事戦略部との協議。5つの問題について議論した。中身の濃い会議だった。

 13時過ぎ。新型コロナの最新情報が飛び込んで来た。今日、県内で確認された新規感染は314人。過去最多となる可能性は高いと思ってはいたものの、初めての300人超えには、少なからぬ衝撃を受けた。

 このレベルの数字が続くようだと、各保健所の積極的疫学調査(感染経路の追跡)が、かなり難しくなる。が、ここで踏ん張らないと、歯止めが効かなくなってしまう。

 314人の内訳は、最多の太田地区が64名、伊勢崎が63名、高崎市が54名。この3地域だけで、180名を上回っている状態だ。続けて言うと、館林地区が42名、桐生地区が19名、県外が13名、渋川地区と福岡地区が各8名、利根沼田地区が5名、安中地区が3名、富岡地区と吾妻地区が各1名。懸念すべきは、感染経路不明の割合が6割まで上昇していることだ。

 陽性者を年代別に分析すると、10歳未満が7%、10代が14%、20〜30代が43%、40~50代が30%、60代以上が5%(15人)となっている。

 314名の陽性者の中で、ワクチン未接種の人は144名、1回目の接種を終えていた人が26名、2回目まで済ませていた人が8名。残りの136名は確認中とのこと。

 昨晩の臨時会見でも強調した「危機的な状況」が続いている。何しろ、これで7日間連続で各曜日の過去最高を更新し続けていることになる。当然、直近1週間の感染者数(1484人)も過去最多の記録だ。

 ブログの末尾に添付したいつものグラフを見て欲しい。第5波の前半で到達したピーク(最高値)をあっさり超えている。増加の再加速が顕著だ。

 当然、感染者数の7日平均も、過去最高をマークしている。第4波と比べると、実に2、4倍の規模となる。明後日(20日)から緊急事態宣言の対象地域になることを受け、従来の緊急事態宣言の枠組みを通じての様々な要請に加えて、県独自の対応も対処方針の中に織り込みたいと考えている。昨晩の臨時会見で発表した対応方針の中身に関しては、次回以降のブログで説明する。

追伸:首都圏全体の増え方も異常だ。少し前まで関東地域で「人口比の感染者が最も低かった」群馬県が、気がつくと北関東(茨城県、栃木県)で最も深刻な状況に陥っている。逆境にあるからこそ、オール群馬の結束が不可欠だ。

       <前橋赤十字病院のコロナ病床を視察>