2021年8月1日

 午前11時過ぎ。日曜日の今日も、朝から活動している。午後には、全国知事会のオンライン会議が、夕方には、新型コロナ対策に関する関係部局との協議もある。

 え?前回と同様、全国知事会のウェブ会議には、もちろん自宅から(自らのパソコンで)参加する。県庁のスタッフも呼ばない。そうでなくても新型コロナ対応に全力を尽くしてくれている職員に、余分な負担をかけたくないからだ。

 さて、昨晩、米国NBCのニュース番組「NBC Nightly News」を見ていたら、CDC(米国疾病対策センター)が、新型コロナ感染症に関する新たなメッセージとして、「The war has changed」(コロナとの戦いは変化した)という表現を使っていると報じていた。最新の研究で、変異株(デルタ株)の感染力が、思った以上に強いことが分かって来たとのこと。

 事実、米国内で2度のワクチン接種を終えた人が、それでも感染する「Breakthrough infections」と呼ばれるケースが、全米各地で増加しているらしい。が、それでも、多くの専門家が、「ワクチン接種を終えた人口との割合から考えると、それでも感染した人の数はごく僅かだ。ワクチン接種の意義(効果)は変わらない」と指摘していた。

 発症を防ぐ効果に加えて重要なのが、ワクチン未接種の人が感染した場合の重症化のリスクだ。インタビューに応じたある医療専門家は、「ワクチン接種をしている人と未接種の人では、ウイルスに罹患して入院したり、亡くなったりする割合が25倍、違う」と説明していた。

 群馬県のデータからも、ワクチン接種の効果は立証されている。ブログ末尾に添付したスライドを見て欲しい。先月28日までの1週間の新規感染者216人のワクチン接種状況の調査結果を整理してみた。

 それによると、1回接種のみの人が26人、2回接種済みの人が6人だった。すなわち、感染者の約9割弱は、ワクチン未接種の人たちだった。先々週の会見でも触れたが、こうした数値を見ただけでも、ワクチン接種の効果は明らかだと思う。

 他方で、少数ではあるが、2回接種された人でも感染する場合がある。ワクチンは万能ではないということだ。県民の方々には、ワクチン接種後も、(少なくとも当面の間は)基本的な感染防止対策の徹底を、改めてお願いしたい。

 2回のワクチン接種の効果を、より端的に示すデータも紹介する。

 先月の27日時点で、2回のワクチン接種が終わった県民は約56万人。このうち、コロナに感染したのは10人のみだった。割合で言うと約0,002%ということになる。

 さらに言うと、接種後15日以上経過しているにもかかわらず発症した方に限れば、7人まで減る。ワクチン接種の効果がいかに高いのかを、分かってもらえるはずだ。

 県としては、今後も35市町村としっかり連携しつつ、引き続き、全力でワクチン接種の加速化に取り組んでいく方針だ。

 県民の皆さん、特に若い世代の皆さん、積極的なワクチン接種にご協力を頂きますよう、改めてお願い致します。