2021年7月27日

 間もなく23時。高崎の自宅にいる。今日もあっという間の1日。やっとブログを更新する時間が出来た。(ふう)

 先ずは、新型コロナ感染症の最新情報から書く。

 本日、県内で判明した新規感染者は52名。内訳は、前橋市が10名、高崎市が16名、太田地区が8名、館林地区が6名、県外が5名、伊勢崎地区が4名、桐生地区が2名、利根沼田地区が1名だった。

 感染経路不明は6割。年代別で言うと、20歳未満が15%、20〜30代が45%、40〜50代が27%、60代以上が12%となっている。

 感染者52名のうち、ワクチン未接種の人が23名、1回目のワクチンを接種している人が6名、2回の接種を終わっている人が1名いた。22名は確認中だ。ワクチン接種を受けながら陽性になった方々の状況は、もう少しよく調べたい。

 現時点の状況からすると、明日も50名後半になる可能性が高い。群馬県も第5波の中で、厳しい状況に晒されている。が、それでも、(驚いたことに)「都道府県 直近1週間の10万人あたりの感染者数」は、まだ全国23位。首都圏では最も低いレベルだ。

 それもそのはず。東京の感染者は過去最多の2848人、神奈川県は758人、埼玉県でも過去最多の593人、千葉県も過去最多の405人。北関東地域でも、隣県の栃木県が108人、茨城県が96人と高いレベルになっている。

 逆に言うと、万一、ワクチン接種が県内人口の4割を超えていなかったら、群馬県にも、もっと大きな感染拡大の波が押し寄せているはずだ。

 ちなみに、群馬県のワクチン接種の最新状況(昨日時点)を整理すると、次のようになる。

65歳以上高齢者に対する1回目接種率:87.23%(全国12位、関東では1位)
65歳以上高齢者に対する2回目接種率:72.20%(全国12位、関東では1位)

全県民に対する1回目接種率:42.41%(全国10位。関東では1位)
全県民に対する2回目接種率:27.35%(全国28位。関東では1位)

 県内高齢者の方々への1回目の接種は約9割に、2回目の接種は7割に到達している。全国の状況を見ても、もうこの数字は、あまり気にする必要がないと思う。今後、注目を浴びるのは、全県民に対する接種率だ。

 3週間前の7月5日時点では、全県民に対する1回目接種率は29%弱。全国で24位だった。が、その後、順調に接種が加速され、21日間で10位までアップしている。

 2つの県営ワクチンセンターが順調に稼働していることを考えると、この順位は更に上昇していくと思う。ここまでは、想定していたとおりの流れだ。

 過去21日間の接種回数は51万回あまり。1日平均2万4千回の計算だ。県内35市町村の粘り強い奮闘に、心からの敬意を表したい。県としても、県央センターと東毛センターでのオペレーションを通じて、市町村の取り組みを支援して来た。

 来月早々には、(当面の目標としていた)「全県民の50%が1回目の接種を終える」状況を作り出せそうだ。引き続き、更なる接種の加速化に向け、県営センターの能力強化を図っていく。

追伸:感染拡大が深刻化している東京でも、新規陽性者や入院患者に占める高齢者の割合は、減少しているように見える。その意味では、(マクロの観点から見ると)東京でも、ワクチンの効果が出ていると言えるのではないか。

 ただし、過去のブログでも言及したが、ワクチンは万能ではない。1回の接種では、効果は限定的だ。2回目の接種に関しても、発症予防効果は、接種後1〜2週間経ってから発現する。しかも、感染予防効果は100%ではない。

 県民の皆さん、たとえワクチン接種が終わっていたとしても、感染対策には十分、気をつけてください。