2021年7月18日

 14時過ぎ。熱い紅茶を飲みながらのブログ。

 少し前(13時30分)に、武藤健康福祉部長から電話があった。本日、県内で確認された新規感染者は9名。内訳は、太田地区が4名、県外が2名、前橋市、高崎市、館林地区が各1名となっている。

 少し気になるのは、感染経路不明(8名)が多いこと。60代以上の陽性者は1名だった。

 過去のブログでも触れたが、県内には、すでに第4波の兆候が表れている。にもかかわらず、「ギリギリ一桁(9名)で踏みとどまっている」という感覚だ。それでも、今日の感染者を含めると、直近1週間の感染者数は55人に上昇。これは、6月上旬以来の高い水準だ。

 この流れを受け、各保健所にも、改めて対応の強化をお願いする。全体の数はまだ少ないものの、1つ1つのケースをよく調査し、検証することが肝心だ。夜の街関連は大丈夫なのか?高齢者施設で増えているようなことはないか?若い世代の状況はどうか?

 こうした分析を踏まえ、早めに手を打っていくことが大事だと考えている。

 各種の数値をチェックしてみると、前向きな流れもある。例えば、昨夕時点の入院患者数は37人。最近は増え続けていたものの、前日と比べて5名減少。昨日時点の病床稼働率は7、9%で、前日より僅かに低下した。

 加えて、県内の重症患者が0人となった。これは9月23日以来、10ヶ月ぶりのことだ。一昨日までの重症患者3人は、全員が一般病棟に移っている。

 全体として言うと、「感染者数は増加傾向にあるものの、まだ急増という事態には至ってない」という感じだろうか。明日からも冷静に現状を受け止め、冷静に対処していく。

追伸:これまでオール群馬で懸命の努力を重ね、県内の病床稼働率を減少させて来た。今も、何とか低レベルに抑え続けている。念の為に言っておくが(当たり前のことではあるが)、これは全て「群馬県民を守る」ためだ。

 過去に何度も経験したように、本格的な感染拡大が発生すれば、今は1割弱で推移する病床稼働率は、あっという間に、2割、3割と急上昇していく。ここ最近、首都圏で最も感染抑制に成功しているからと言って、安心など全くしていない。

 更に言うと、病床稼働率を出来るだけ低いレベルに抑えることは、県営ワクチン接種センターの円滑な稼働に直結している。そりゃあ、そうだろう。万一、感染が再拡大し、医療提供体制が逼迫するような事態になれば、2つの県営センターをフル稼働させるための医療人材の確保が難しくなってしまう。そうなると、県民への接種スピードを落とさざる得なくなる。

 どの都道府県知事だって、全く同じ気持ちだろう。先ずは、自らが管轄する地域の住民、故郷の人たちを守るために、あらゆる努力をする。それが最優先だ。