2021年7月17日

 13時過ぎ。大きく深呼吸をして、パソコンの前に座った。

 毎日、これだけ真剣に生きていると、発信したいことが山ほど出て来る。が、とても書き切れない。先ずは、新型コロナの最新状況から。

 本日、県内で判明した新規感染者は10名。内訳は、伊勢崎地区が3名、太田地区が2名、前橋市、高崎市、藤岡地区、桐生地区が1名、県外1名だった。

 感染経路不明は7割。陽性者の方から、情報を十分に提供してもらえないケースもあるようだ。2桁(10名)になっても、60代以上の陽性はゼロだった。群馬県の県内高齢者(65歳以上)への接種が、感染リスクの高い関東地域で最も高くなっている(1回目が84、63%、2回目が58、20%)ことも、この傾向(高齢者感染のリスク低減)に繋がっている気がする。

 いや、きっとそうだ。何しろ、高齢者全体の2回接種が6割弱にまで到達しているのだ。

 県内の1日あたり感染者数が、連続で2桁(昨日が11名、今日が10名)となったのは、久々のこと。十分な警戒が必要だ。群馬にも、東京を中心に広がりつつある第4波が到来している。にもかかわらず、「県民の皆さんの協力で、何とかリバウンドを抑え込んでいる」というのが実態だろう。

 さて、昨日の日程に少し言及したい。午前10時から高崎健康福祉大学を視察した。県有施設での実施を決めた生理用品の無償提供の協力要請もあったため、公明党の福重県議、小野市議、中村市議に、声をかけさせてもらった。

 なるほど、農学部も、薬学部も、いろいろ先進的な試みを行なっている。同大学が、職域接種にいち早く取り組んでいただいていることも、知事として、大変有難く思っている。スマート農業を実践する施設や薬学部の研究室だけでなく、接種のオペレーションも見せてもらった。

 意見交換会の冒頭、理事長を含む幹部の方々に、次の2点についてのお礼を申し上げた。1点目は、県営ワクチン接種センターの運営、特に薬剤師の方々の派遣にご協力をいただいていること。2点目は、知事がリーダーを務めるGアナライズ&PRチーム(県産農畜産物のブランド化を推進する県庁内のチーム)を手助けしてもらっている点だ。

 私学への視察は、これからも続けるつもりでいる。教育イノベーションを推進していくために、引き続き、あらゆる(かつ多様な)プレーヤーとの連携を強化していく。

 13時30分。「笑って子育てロリポップ」の代表者の方々が来訪。中島あつし県議(県議団自民党総務会長)の要望で実現した面会だった。日頃から「ロリポップ」の活動を応援している2名の県議と1名の市議も同行していた。

 「笑って子育てロリポップ」は、日常的に医療的ケアを必要としている子を持つお母さんたちの情報交換や障害児の居場所作りを目的として設立された団体。地域への周知や理解を求める活動、母親に対する心のケアなどの活動を実施している。

 要望の内容は、ユニバーサルシート(トイレに設置される、障害者等が共有出来る大きめのベッド)の普及啓発等だった。面会には、県の健康福祉部長、病院局長にも同席してもらった。この会の活動には、共鳴出来る点が多い。頂いた要望は、何らかの形で実現させたいと思っている。

 14時45分。県庁32階のスタジオ「tsulunos」へ。県内臨床研修病院オンライン説明会と複数の町村の成人式に向けた知事メッセージを収録した。関係部局担当の皆さん、お疲れ様でした。コロナ禍でなければ、直接、行きたかったなあ。

 16時30分から高校生、大学生との意見交換会に出席。こちらは、高井俊一郎県議の発案で実現した。高校生4人からの提案も、大学院生3人によるプレゼンも、とても勉強になった。せっかく、時間をかけて準備してくれたのだ。若者たちのアイデアは、何らかの形で、今後の県政に反映させたいと思う。

 先般のオードリー・タン台湾デジタル担当大臣とのオンライン対談でも話題になった「リバース・メンター制度」(若い世代に教えてもらう仕組み)は、必ず実現させる。が、やるからには、群馬県独自のシステムを考案したいと考えている。

 この意見交換会は、(異例なことではあるが)人選も進め方も、全て高井県議にお任せした。新しいモデルにもなり得る試みだ。何れにせよ、知事と高校生とのコミュニケーション空間を常設することは、知事である自分にとっても、とてもいい刺激になるだろう。高井さん、いい機会を作っていただき、ありがとうございました。

 さあ、少し運動する。この続きは、次回のブログで。今日は、まだまだ書かねばならないことがある。

        <「笑って子育てロリポップ」関係者が来庁>

 

         <高崎健康福祉大大学の試験農場>

 

<デジタルネイティブ世代の人たちと>