2021年7月7日

 午前9時20分。知事室からのブログ。少し前に、津久井副知事と打ち合わせをした。県庁内の状況や歴史を熟知した津久井副知事には、(あまり表には出ないが)人事を含む難しい問題を、上手に調整してもらっている。

 「新進気鋭の宇留賀副知事と、ベテランの津久井副知事の2人がいるからこそ、知事として的確な判断が出来る。」改めて、そう思った。

 午前9時。新しい県の公安委員長が就任挨拶に訪れた。長年、存じ上げている真面目で、立派な方だ。公安委員長として、群馬県の治安や犯罪対策、交通事故対策等の強化に大きな貢献を果たしていただけるものと確信している。

 毎日、登庁する度に、知事室に置かれた2枚のホワイトボードを見る。新型コロナ感染症の最新情報を把握するためだ。

 昨日の県内の新規感染者は1名。これで、新規感染者数一桁は25日連続となっている。昨日18時段階の入院患者数は25人で、病床稼働率は5.4%。この数値は、第2波と第3波間の底6.0%を下回っている。

 大型連休(GW)の頃の第4波のピークから8週間が経過した。第3波、第4波とも、このくらいの時期に反転。感染者が増加した。十分な注意が必要だ。東京を含む首都圏全体が増加傾向にあることも気になる。

 群馬県の現状を全国と比較すると、どうだろうか? NHKが発表している「都道府県 直近1週間の10万人あたりの感染者数」(6日時点)では、全国37位となっている。

 いつも言っているように、人口や経済規模、感染拡大リスクの高い首都圏にあること等を勘案すると、群馬県は相当に踏ん張っていると思う。依然として、首都圏では「ダントツに低い数値」を維持しているからだ。

 例えば、人口比の感染者数(首都圏)を見ると、東京は1位、神奈川県は3位、千葉県は4位、埼玉県は5位、栃木県は7位、茨城県は10位、山梨県は15位だ。あれ、気がつくと、ずっと0人が続いていた印象のある鳥取県が、19位まで上昇している。

 ただし、北関東地域(栃木県と茨城県)は、長期間に渡って、感染拡大を抑えている。いつ、群馬でリバウンドが発生して、この2県との順位が逆転しても不思議はない。繰り返すが、油断は禁物だ。

 ちなみに、山形県は、昨日も感染者がゼロ。人口比の感染者数だと41位。山形県のワクチン接種率(高齢者への接種率は全国4位)が高いことも影響している気がする。群馬県も頑張らないと。

 午後からは、県内の私立学校(共愛学園高校と共愛学園前橋国際大学)を視察する。2人の県議と2人の市議に同行してもらう予定だ。

 あ、そろそろ、県営ワクチン接種センター関連の協議が始まる。

       <県内感染者数の推移(7月6日時点)>