2021年6月29日:パート3

 21時過ぎ。二刀流を引っさげ、大リーグに旋風を巻き起こしている大谷翔平選手が、ホームランダービートップに並ぶ26号ホームランを打った。人生は短い。大谷選手とイチロー選手と偶然、同じ時代に生きて、この2人を生で目撃出来ることの幸せを噛み締めた。

 さて、何度も言ってきたことだが、人口でも、経済規模(GDP)でも、全国のトップ5に入る東京、大阪、愛知、神奈川のような地域と、人口や経済規模が比較的小さな県では、そもそも新型コロナ感染の拡大リスクが全く違う。

 例えば、東京都と人口や経済活動の密度が大きく異なる地域の取り組みを、同じ尺度で比較すること自体が間違っていると感じる。自治体の規模が大きくなればなるほど、実際の対策は難しくなる。短い期間でも知事をやってみれば、すぐに分かることだ。

 過去のブログでも触れたが、群馬県は各都道府県の感染リスクを分析した独自の指標を作成した。外部には公表しないが、ある程度の人口と経済規模を持ち、首都圏に位置する(東京の影響を受けやすい)群馬県は「高リスク地域」に分類されている。

 そのことを考えると、今の「首都圏ではダントツに人口比の感染者数が少ない」群馬の状況は、かなり頑張っていると言っていい。全ては、県民の皆さんのご協力のお陰だ。(感謝)

 しかしながら、「第5波は必ずやって来る」と想定しておいた方がいい。ワクチンはゲームチェンジャーにはなり得るものの、万能ではない。だからこそ、新たな衝撃(より感染力の高い変異株の来襲等?)に備えて、(過去のブログでも指摘したように)県民への2回の新型コロナワクチン接種を1日も早く終わらせておくことが重要なのだ。

 本日18時から9回目の感染症危機管理チーム会議を開いた。東京都の情勢は、思った以上に深刻なようだ。首都の感染状況と今後の展望、群馬県内の警戒度の判断、新型コロナワクチン接種の進め方等について、専門家の方々の分析や意見を伺った。今日の議論の内容も踏まえた上で、県の新たな方針を決定したい。

 あ、お湯が沸いた。やっぱり、紅茶を飲む。

         <感染症危機管理チーム会議での意見交換>