2021年6月27日

 13時半過ぎ。少し前に、武藤健康福祉部長から電話で報告を受けた。本日、県内で判明した新規陽性者は4名。安中地区が2名、太田地区と桐生地区が、それぞれ1名。感染経路不明は1名。60代以上の感染者は2名だった。

 何度も言うが、こうして県内の感染状況が落ち着いているうちに、県民に対する新型コロナワクチンの接種を少しでも加速させたい。デルタ株は強敵だ。

 ワクチン接種と言えば、群馬県では新型コロナ以外のワクチン接種対策にも取り組んでいる。豚熱対策のために飼養豚に打つワクチンのことだ。

 本年4月、前橋市内の農場で発生した県内2例目の豚熱を受け、知事会見で複数の緊急対策を発表した。そのうちの1つが「知事認定獣医師制度」の適用だった。ブログの末尾に添付したスライドを見て欲しい。

 過去の会見でも内容には言及しているが、群馬県では、全国に先駆けて、6月15日から、「知事認定獣医師制度」をスタートさせている。

 「知事認定獣医師制度」は、これまで以上にタイムリーなワクチン接種体制を構築するため、民間獣医師が県職員である家畜防疫員にならなくても、ワクチン接種に対応出来るようにした制度だ。

 制度の改正にあたっては、知事である自分から直接、野上農水大臣に要望し、実現したものだ。(野上大臣の英断に感謝)6月14日の県議会で議決をいただき、運用を開始した。その後、急いで対象獣医師の認定を行なって来た。いよいよ明日(6月28日)から、新たな制度による接種が始まる予定だ。

 本県では、子豚への接種を適切な時期に実施するため、家畜防疫員が月2回以上の頻度で農場を訪問し、既に毎月10万頭以上の豚に対してワクチン接種を行なっている。

 

 が、本制度の導入により、さらに適切な時期でのワクチン接種に対応することが可能となる。同時に、このシステムを通じて、家畜保健衛生所による衛生管理の指導体制も強化される。

 上述した新制度に加え、豚熱対策に関しては、5月7日の会見で公表したデジタル化の取組、具体的には、個々の農家が飼養衛生管理基準を自己チェックできる点検アプリの運用や、IoT(アイオーティー)を活用した野生イノシシの捕獲強化対策等にも力を注いでいる。

 「県内3例目の豚熱は絶対に出さない」という決意のもとで、今後も、引き続き関係者が一丸となって、様々な対策の強化を図っていく方針だ。

 そう、群馬県にとって、養豚業は本当に大切な産業なのです!