2021年6月26日
 

 夕方。熱い紅茶を一杯、飲んでから、パソコンの前に座った。

 13時30分。武藤健康福祉部長から電話があった。本日、県内で判明した新型コロナ感染者は5名。依然として、落ち着いた状況が続いている。

 内訳は、高崎市、伊勢崎地区、太田地区が1名、県外が2名。経路不明は3名で、60代以上の陽性者はいなかった。県内の1回目の高齢者接種が約6割に達したことの効果が、出始めているのかもしれない。

 昨日段階での「都道府県 直近1週間の人口10万人あたりの感染者数」で見ると、群馬県は全国で36位。依然として、関東地域(首都圏)では、ダントツに低い。が、ワクチン接種が進まない限り、いつリバウンドが始まっても不思議はない状態だ。引き続きの警戒を県民の皆さんに呼びかけていく。

 新型コロナ病床の稼働率も(昨日時点で)7、8%まで低下。1週間平均の陽性率は、0、6%まで下降した。医療現場への負担は、随分、軽減されているはずだ。が、(何度も言うが)油断は禁物だ。

 今回のブログでは、前回のブログで触れられなかった「県央ワクチン接種センター職域接種プラン(群馬モデル)」について書く。

 過去のブログでも紹介したが、群馬モデルとは、県央ワクチン接種センターを、企業・団体等が実施する「職域接種」の会場として提供するシステムのことを指す。改めて説明すると、通常の国の職域接種では、医療人材や会場の確保、ワクチンの管理など、企業が準備すべき事項が多岐に渡る。

 これに対して、群馬モデルでは、接種を行う「医療人材」さえ企業・団体で確保いただければ、県央ワクチン接種センターの専用ブースを県が用意し、ワクチン、接種記録の管理も県の方でやるという仕組みだ。

 この県独自の職域接種モデルを、先週の17日(木)から導入している。これまでに、県内6つの法人から約1万5,000人分の接種の申込みがあった。今日、26日(土)から、その第1号として、株式会社群馬銀行に「職域接種」を実施していただくこととなった。

 群馬銀行には、県央センターの専用ブースを活用してもらう。8月末までの約2ヶ月の間に、約7,000人の接種を行う予定だ。

 ちなみに、今回の職域接種を行うにあたり、群馬銀行が確保した医療従事者の皆さんには、今後、県の一般接種にもご協力いただけるとのこと。県にとって、これほど有難い話はない。(感謝)

 さすがは、群馬県を代表する企業。今回、県の事業を早速、活用していただくと同時に、県民接種加速のために、希少な医療リソースまで共有していただけるとのこと。知事として、厚く感謝を申し上げたい。群馬銀行関係者の皆さん、本当にありがとうございます。

 職域接種プラン「群馬モデル」は、7月9日(金)まで募集を受け付ける。県内企業、団体の方々には、ワクチン接種加速化のため、ぜひ積極的にご活用いただきたいと思う。

 加えて、県独自の接種拠点として最初に設置した「東毛ワクチン接種センター」の稼働状況等についても報告する。

 先週23日(水)までの接種人数は、累計で16,660人。1日当たり約620人、稼働率は平均81、7%となっている。ここまで、大きな副反応等の報告は受けていない。

 予約の少ない時間帯に関しては、今後も、市町村と連携しながら対応する。この時間枠をエッセンシャルワーカーの方々の接種等に充てるなど、より積極的に活用していく方針だ。

         <職域接種・群馬モデル第1弾は群馬銀行>

 

 

<東毛ワクチン接種センターの稼働状況>