2021年6月15日:パート3

 21時過ぎ。高崎の自宅からのブログ。夜は、やっぱりスローテンポのジャズが似合う。

 今晩は、20時過ぎに帰宅。急いでクールビズのジャケットとズボンを脱ぎ、米国NBCの最新ニュースをチェックした。気がつくと、半分、意識を失いかけていた。「あ、ソファーの上で寝たらダメだ!」

 

 両方のほっぺたを、両手で「ピシャッ」と強く叩いてから、パソコンの前に座った。眠気と戦いつつ、本日3本目のブログを書く。

 18時から新型コロナ感染症関係部局長会議に出席。続けて、ワクチン接種に関する協議も行った。明後日(17日)、開設される県央ワクチン接種センターの準備が、着々と進んでいる。会場は高崎市内のGメッセ群馬。接種会場としては、全国最大規模だと思う。

 最初の日は、300人の試運転。そこから1万人接種を目標に、接種を加速させていく予定だ。午後には、知事と副知事もワクチン接種を受ける。
 
 限られた時間の中で、ここまで態勢を整えてくれた関係部局の職員の人たちの努力に、心から敬意を表したい。皆さん、ありがとうございました。でも、本当に大変なのは、これからです。力を合わせて、頑張り抜きましょう!

 さて、ここからは「知事と県議会のあるべき関係」に関するブログの続編。その4で、次のように述べた。

 「万一、県議会の中に、『山本知事は県議会を軽視している』という指摘があるとすれば、それは断じて違う。自分は、県議会との関係を、一貫して重視して来た。知事の政策を実現するためには、県議会の議決が要るのだから当然だ」と。

 「歴代の知事に比べて、山本一太知事が県議会の議論や個々の県議の意見を軽視しているとは到底、思えない」とも。

 そう感じる理由を、思いつくままに並べてみた。

(1)県議会の質問には、どんな時も真剣勝負で向き合っている。

 知事に就任してから約2年、県議会の一般質問には、(漫画「鬼滅の刃」ふうに言うと)「全集中の呼吸」で対応して来た。知事として初めて質問通告を受けた県議に対しては、毎回、(どの会派であろうと)その人の過去の質疑をネット中継のアーカイブで確認してから、答弁に立っていた。

 大変、申し訳ないが、前知事時代の県議会質疑を見る度に、こう感じた。

 「本会議全体の議論に、全くエネルギーが感じられない。本会議場に言霊がない。そもそも、質問に対する知事の熱意とエネルギーが全く違う」と。

 関係部局との協議で自らチェックしている原稿の流れは踏まえつつも、山本一太は、常に自分の言葉で語っている。質問者がどれだけの準備を重ね、どれほどの思いで臨んでいるかを知っているからだ。群馬テレビの議会中継を見たことのない人は、ぜひ一度、ネットのアーカイブ映像を見て欲しい。過去の知事の答弁と自分の答弁を、よく比べてみてください。

 本会議場の県議の人たちは、ちゃんと見てくれていると信じている。知事答弁がない質問にも、知事が本気で向き合っていることを。前日の睡眠不足で辛い時も、必死に耳を傾けている。県議会での質疑は、知事の最も重要な責務だと思っているからだ。

(2)県議会による決議は、出来る限り尊重している。

 県有施設の見直し問題に関しては、慎重な対応を求める県議会の決議に相当、配慮した。正直言って、自分はもっと「バッサリ」やるつもりだった。が、(あくまで初心を貫いた部分もあったものの)譲るべきところは、譲った。県の最終報告の内容をよく読んでもらえれば、いかに県議会の決議の趣旨が反映されているかを分かってもらえるはずだ。

(3)個々の県議による一般質問での提案や要望が、実際の政策に結びついた例が多くある。

 例えば、障害福祉サービスにおけるサービスステーション事業の(形を変えての)継続、害虫クビアカツヤカミキリ対策の強化、県民会館存廃に関する協議の延長、高校生自転車通学のヘルメット着用の促進、校庭芝生化の再検討等は、全て一般質問での質疑(個々の県議の意見)がきっかけになって実現したものだ。

(4)予算編成を含む県の政策に関する各会派からの要望をその都度、真摯に受け止め、関係部局と本気で対応を議論している。

 例えば、最大会派である自民党県議団から当初予算編成に関する要望を聞く会議には、執行部の5名の幹部を含む20人以上(?)の県議(常任委員長等)が来庁する。こちらも、2人の副知事、総務部長等を同席させる。

 政調会長から、要望書の中身についての説明を受けた後、知事である自分が、1つ1つの要望に対して回答する。その場で、他の県議からどんな質問が出ようと、全て自分が丁寧に県の考え方を説明している。難しいことは難しいと言い、応じられることは、その場で前向きな返事をする。他の会派の要望を受ける際も、全く同じだ。

 前回の予算編成に関する要望会議が終わった後、自民党のあるベテラン県議から、電話をいただいた。こんなお褒めの言葉(?)をもらった。

 「毎回、そうだけど、知事があそこまで丁寧に、全ての質問に答えるなんて、今までは一度も無かった。これからも、ぜひ、そのスタイルを貫いて欲しい」と。

 まだまだあるが、書き切れない。続きは、「その6」に回すことにする。

 さあ、早めに運動を済ませてしまおう。明日は、週1回(?)の右肩リハビリ治療の日。前橋市内の病院に立ち寄った後で、県庁に向かう。