2021年6月8日

 昼12時30分。知事室からのブログ。食休みをしながら、パソコンのキーボードを叩いている。

 午前9時から、幾つかの重要な日程を消化した。宇留賀副知事や首席補佐官、秘書課長とも、大事な打ち合わせをやった。午前11時からは、知事と保健所長との意見交換会に出席。各地の実情や要望を聞いた。新型コロナの感染状況は、県内全域で落ち着いている。

 「まん延防止等重点措置」が効果を表しているのは間違いなさそうだ。感染拡大の主な原因が、「アルコールを伴う夜の会食」であることが、改めて証明された形だ。

 複数の所長が、「まん延防止等重点措置が解除された場合、その後の感染者リバウンドが心配だ」と話していた。全く同感だ。

 知事室に置かれた2つのホワイトボードに掲載された新型コロナ感染症の最新状況(数値)をチェックしてみた。1日あたりの新規感染者数も、PCR検査の陽性率も(数週間前と比較して)大きく減少している。

 最大の懸案は、病床稼働率が高いこと。昨日の時点で30、3%に留まっている。数字を見ながら、思わずこう呟いた。

 「この数字が20%の前半くらいまで改善してくれると、判断がしやすいのに」と。

 群馬県内における高齢者への接種率(1回目)は23、12%。全国で22位だ。県民全体で見ると、(全国平均は上回っているものの)まだ7%程度までしか到達していない。出来るだけ早く、県内接種加速化の流れを作りたい。

 さて、今回は、「群馬県に独自のメディアミックス発信基地を構築する」という知事の野望(?)について触れる。末尾に添付したスライドを見て欲しい。

 知事就任以来、地元メディア(群馬テレビやエフエム群馬)、Youtube等を含む様々な媒体と連携した「群馬県独自のメディアミックス発信体制」を立ち上げるための準備を進めて来た。県庁32階に、動画&放送スタジオ「tsulunos」を開設したのも、まさにそのためだ。

 その野望に向けた「最初の試み」として、YouTubeとラジオのメディアミックス番組「ツルノス エフエム」の放送を、6月から開始する。放送は、毎月第2木曜日の正午から約30分間。県公式YouTubeチャンネル「tsulunos」でのライブ配信と、エフエム群馬での生放送を同時に行う予定だ。

 新しい番組の謳い文句は、「県のランドマークから群馬の魅力発信」というもの。前半は、県知事や県職員が登場。後半では、各分野の群馬県人等をゲストに迎え、様々なテーマで語り合うという内容だ。

 初回の放送は、来週6月10日(木)。放送内容は現在調整中だが、第1回のメインゲストは、知事である自分が務めることになりそうだ。番組内で、新型コロナウイルス感染症対策についても、取り上げるつもりだ。

 壮大な計画(?)に向けて、最初の「ちっちゃな一歩」を踏み出す。皆さん、ぜひご視聴ください!