2021年6月5日:パート3

 23時過ぎ。Youtube Premiumで、最近の「サタデーナイトライブ」をチェックした。あのイーロン・マスクがホストを務めた回も、なかなか面白かった。

 米国留学時代から見続けているNBCのコメディー(バラエティー)番組。若いコメディアンたちにとっては、憧れの登龍門。実際、ここから、数々のスターが誕生している。時には、社会現象も巻き起こすスゴい番組なのだ。毎回、変わる番組ホストも、ゲストミュージシャンも、とにかく豪華な顔ぶれ。どこかで、「知事が今、一番、好きなテレビ番組は何ですか?」と聞かれたら、迷わず「サタデーナイトライブ」と答えるだろう。

 番組を見る度に思う。「残念ながら、こんな番組、日本では(あらゆる意味)絶対に作れないだろうな」と。(ため息)政治、経済の動向から社会問題まで、どれほど深刻なイシューも、思う存分、笑い飛ばす。そこには、何のタブーもない。これこそ、米国の民主主義(言論の自由)のシンボルみたいな存在だ。そう感じるのは、自分だけではないはずだ。

 英語(流行りのスラングや最新の言い回し)やジョークが分からなくても、テンポや演出だけで十分、笑える。政治家としてのコミュニケーション能力を磨くためにも、とても参考になる。

 さて、このブログでは、本県で実際に起きた感染拡大の事例(その3)を掲載する。毎回、言っているように、決して個人を責めることが目的ではない。全ての県民の皆さんに、新型コロナ感染症を「自分ごと」として捉えてもらうためだ。

 今回は、帰省をキッカケに感染が拡大したケースを説明する。本年の4月から5月の間に、実際に本件で発生した事例た。末尾に添付したスライドを見て欲しい。

 県内で1人暮らしをしている方が、感染が拡大している他県の実家に帰省した。実家に滞在した数日間の間、地元の友人と遊んだり、会食をしたりしたとのこと。その後、この人は、県内に戻った後で発症。検査の結果、陽性が判明した。他県(実家のある地域)の友人グループの人たちからも、後日、陽性者が出た。

 同様の事例は、年末年始やゴールデンウィーク前後に、県内で多数発生している。たとえ家族や親しい友人であっても、普段一緒にいない人と多人数で会食やバーベキューをしたり、長時間接触したりすることは、感染リスクを高める。加えて、県をまたぐ移動は、変異株の拡大の要因にもなる。そうした点には、十分、ご注意いただきたい。

 国内には、現在も緊急事態宣言が出されている複数の地域がある。群馬県でも、「まん延防止等重点措置」を適用中だ。

 帰省に関しては、「本当に必要なのかどうか?」を十分、ご検討いただきたい。どうしても必要な場合であっても、(1)大勢での食事は避ける(2)マスクを外している間は絶対に会話をしない(3)換気をしっかりと行う等の感染予防対策を徹底していただくよう、重ねてお願いしたい。

 特に換気は、「エアロゾル感染」を防ぐために重要だ。エアロゾルとは、感染者の呼気や咳とともに出る微粒子のこと。飛沫よりも小さく軽いため、長時間空気中に漂う可能性が指摘されている。

 実際、米国のCDCによると、換気が不十分な閉鎖空間では、エアロゾルの濃度が高まり、2メートル以上離れていても感染するリスクがあることが分かっている。

 県内でも、感染力の強い変異株が急増している。換気は、今まで以上にやってもらう必要がある。例えば、自分の家に人が集まった場合、部屋の中でクーラをかけていたとしても、2方向の窓を常時開けて、空気を通すなどの工夫をぜひ、お願いしたい。

 あ、大事なメールを書かないと。次回のブログに続く。