2021年5月30日:パート2

 21時30分。少し意識を失っていた。熱い紅茶で目を覚ましながら、本日2本目のブログを書く。葡萄パンの欠片が美味しい。

 数ヶ月前、永田町にある怪文書が出回った。自民党国会議員全員の議員会館事務所に届いたそうだ。ひと言で言うと、「次の総選挙の前に、総裁選をやるべきだ」と示唆するような内容だ。

 文書の中身を見た瞬間、「あり得ない」と思った。次の総選挙(解散)は、菅総理のもとで行われる。それは100%確実だ。

 怪文書と言えば、数週間前、群馬県という小宇宙でも発生した。県内の、ただ1人の人物(地元の有力な支持者)に、山本一太知事に関する怪文書(?)が届いたのだ。ご丁寧なことに、2度に渡って。2つの文書の内容を読んで、こう思わずにはいられなかった。

 「同じ怪文書(?)を用いるなら、もっと周到に考えてやったほうがいいのになあ」と。(苦笑)

 「真っ直ぐに行く」ことを心情としている自分は、絶対、こんな卑怯な手段を使わない。が、ちょっぴり勉強になった。いわゆる怪文書でも、あまりにも狙いが明らかで、ストーリーが杜撰(不自然)だと、一瞬で「でっち上げ」だと見破られてしまう。しかも、正体を隠そうとすればするほど、証拠(発信源を推測する材料)を与えてしまうことになる、と。

 申し訳ないが、こんな小賢しい作戦に惑わされるほどバカでもない。そもそも、山本一太の支持者に、こんなことをやる人間は1人もいない。

 上記の手紙(差出人不明の手紙)は、知事本人に伝える目的で、「特定の人物」(有力な支持者)に送られたものだ。何の影響もないが、意外と面白いエピソード(ブログで取り上げる価値のあるネタ)だと感じた。どこかで、手紙の内容と相手の狙いを分析&解説する。

 まあ、怒るほどのことでもない。が、他人の心に「疑念」を植え付けようというやり方が不愉快だ。恐らく(何かの理由で)「よほど焦っている」に違いない。

 知事の気持ちを動かそうとしたこの試みは、完全に失敗に終わった。というか、全くの逆効果だった。近いうちに、自らのスタンスを明確にしておこうと思う。

 さて、前回のブログで、本日の県内での新型コロナ感染者が19名だったと記した。珍しく、栃木県(26名)や茨城県(28名)より少なかった。群馬県は、「直近1週間の人口10万人あたりの感染者数」では、全国21位。感染状況に関する客観的な数値も、改善している。

 その反面、重傷者の数(21名)は、高い水準のまま。病床稼働率も46、7%と厳しい状況が続いている。何度も言うが、とても油断出来るような状態ではない。

 それはそうと、今回のブログでは(先週に続き)、本県で実際に起きた感染拡大の事例を紹介する。何度も言うが、決して個人を責めることが目的ではない。身近で起きている事例を知ってもらうことで、より多くの方に、コロナを自分ごととして捉えていただきたいのだ。

 ブログの末尾に添付したスライドを見て欲しい。この事例では、ある方が、昼間に2時間程度、仲間とカラオケを楽しんだ。

 さらに、同日の夜、今度は、別の仲間と4時間程度、居酒屋において飲食をしたとのこと。マスクを外している場面が多かったと聞いている。

 その結果、本人を含め、その「家族」や「カラオケをともにした友人」、「居酒屋で一緒にいた友人」など、少なくとも10名の感染が確認された。

 この事例で、まず注意していただきたいことは、感染した人(感染源となった人物?)が、昼と夜、それぞれ別の会合に参加していたということだ。人と接触する機会が増えれば増えるほど、感染リスクは高まる。また、今回の事例のように、1人でも感染者がいれば、複数のグループでのクラスターに繋がりかねない。

 加えて、もう1点ご注意いただきたいのが、カラオケ、特に「昼カラオケ」だ。全国的にも、「昼カラオケ」による高齢者の感染事例が相次いでいる。

 「歌を歌う」という行為は、通常の会話より多くの飛沫が飛ぶ。また、騒音などの理由から、店舗内の換気が十分に出来なかったり、歌の途中に気分が高揚し、マスクを外して歌うような状況になった場合、感染のリスクはさらに高まる。「昼だから大丈夫」「お酒を飲まなければ大丈夫」という考え方は禁物だ。

 昼カラオケが、「仲間との大事な交流の場になっている」という方々も、大勢いるに違いない。が、その大切な交流の場で、大事な仲間を感染させてしまっては元も子もない。

 繰り返しになるが、変異株は、私たちのわずかな隙も見逃さない。県民の皆さん、自分自身を守るため、さらには大事な人を守るためにも、改めて、感染防止対策の徹底にご協力をお願いします。