2021年5月25日

 間もなく21時。高崎の自宅で、パソコンを起動させた。

 少し前に帰宅。NBCの最新ニュースを見ながら、本日2本目のブログを書き始めた。

 本日、県内で確認された新規感染者は36名。先週の火曜日(65名)に比べると、大きく減った。先週から、県内の感染レベルが低下傾向にあることは事実だ。が、全く油断はしていない。変異株の影響で、感染が急拡大しやすくなっている状態だ。複数の地域でクラスターが連続発生すれば、あっという間に50、60名に跳ね上がってしまう。

 ちなみに、新たに感染が見つかった36名の内訳は、前橋市9名、伊勢崎地区9名、高崎市8名。新たな変異株感染者も35名。60代以上の陽性者は33%だった。

 さて、今晩、初会合が開かれた「県営ワクチン接種センター運営体制協議会」の出席者は20名以上。群馬県医師会長、病院協会長、歯科医師会長、薬剤師会長、看護協会長、群馬大学医学部附属病院長、高崎総合医療センター院長、伊勢崎市民病院長、太田記念病院長、4つの県立病院(心臓血管センター、がんセンター、精神医療センター、小児医療センター)の院長等が一堂に会した。

 県側からは、知事と2人の副知事、健康福祉部長、新型コロナウイルス接種推進局長が参加した。
 
 冒頭は知事の挨拶。新型コロナワクチン接種の加速化に関する県の考え方を説明し、改めて出席者の方々に協力をお願いした。マスコミ退出後は、更に踏み込んだ数値にも言及。「今はまさに非常事態。ぜひ、県民を守るために力をお貸しください」と頭を下げた。

 続けて、事務局(県庁)から、県のより具体的な戦略と今後の展望を解説。これを踏まえて、出席者1人1人から、ご意見を聞いた。知事である自分が会議の司会を務めた。

 とても心強かったのは、参加者全員から、前向きな発言があったことだ。それぞれ難しい事情を抱えているにもかかわらず、「県の進めるワクチン接種の加速化には、出来る限りの応援をする」と約束してくれた。知事として、1人の県民として、そうした言葉に感動した。皆さん、本当にありがとうございました。

 群馬県の医療関係団体も、医療従事者の人たちも、「このコロナ危機を乗り越えるために、少しでも貢献したい」という気持ちを持っていただいている。そのことが、スゴく嬉しかった。「ああ、群馬県知事で良かった」と強く思った。

 昨日、オープンした東毛地区の県営ワクチン接種センターは、1週間の試験運用を経て、6月1日から本格稼働に移行する。1日あたり1000人の接種が目標だ。続けて、来月中(?)には、県央地域にも、大規模接種センターを設置する予定だ。センターの場所や規模、運用方法等について、連日、県庁内で真剣な協議を重ねている。

 過去のブログでも言ったように、前例のない事業だ。途中で、様々な問題や課題に遭遇するに違いない。ワクチン接種の実施主体である市町村との調整も簡単ではない。いろいろと批判やお叱りを受けることもあるだろう。が、新型コロナ問題の「ゲームチェンジャー」は、ワクチン接種しかないのだ。県民の生命と生活を守るため、何があろうと、目標に向かって前進する。

 会議が終わった後、こう思った。

 「いろいろ難しい問題もあるが、知事の掲げた目標は必ず実現出来る。すなわち、県営のワクチン接種センターは必ず成功する。これだけ素晴らしい方々が、本気で応援すると言ってくれているのだ。」

     <県営ワクチン接種センター運営体制協議会が発足>