2021年5月20日:パート2

 16時過ぎ。知事室にいる。15時からの定例会見を終え、少し前に帰還した。

 定例会見の最後に、(恒例となった)知事から県民の方々へのメッセージを発信した。熱を込めて、こんな趣旨の話をした。

 「全国各地で一進一退のプロセスを繰り返す現在の新型コロナ感染状況を変えるための『ゲームチェンジャー』は、ワクチン接種しかありません。そうだとすれば、県民の皆さんの生命と健康、暮らしを守るために、1日でも早く希望者へのワクチン接種を完了させる。これこそ、今、群馬県が最も優先すべき対策だと考えています。」
 
 「県として、11月末までに、希望する全ての県民にワクチン接種を終えるという目標を掲げました。簡単ではありませんが、その目的を達成するために、ありとあらゆる努力を重ねていく。これが、知事としての姿勢です。」

 「今回、河野ワクチン担当大臣の呼びかけに応じ、(愛知県と並んで)全国でもいち早く県営のワクチン接種センター設置の方針を決めたことには、大きな意味があったと考えています。県の覚悟(強い意志)を県民の方々に伝えることが出来たし、県央の接種センターの設置等に関する今後の国との調整も、よりスムーズになるからです。」

 「要は、少しでも早くワクチン接種を完了し、1人でも多くの県民に希望の光を届ける。これが最も大事なことです。誰かの面子を立てるとか、立てないとか、そんな問題ではありません。県が『市町村の手柄を横取りする』みたいな気持ちも一切、ありません。そんなの、どうでもいいことです。」

 「例えば、(様々な工夫をして)ワクチン接種をどんどん進めてくれる市町村があれば、これほど有り難いことはありません。県としても、ぜひ、そうした成功例を学ばせていただきたいと考えています。」

 「前例のないプロジェクトなので、途中で様々なトラブルや不具合が起こることは、最初から覚悟しています。が、何でも細かい調整が出来てからなどと言っていたら、接種のプロセスを加速化させることなど到底、出来ないと思っています。」

 「現場等からの色々なご指摘や要望には真摯に耳を傾けますし、何が問題が生じれば、それは知事の責任です。が、粗探しにいちいち反応するより、その都度、問題点を改善しながらも、目標に向かって一歩でも前進する。コロナが長引けば長引くほど、医療体制は逼迫し、地域経済は衰退するからです。県民の皆さんには、ぜひ、そのことを分かっていただきたいと思います。」

 「ワクチン接種の実施主体は、あくまで市町村です。各地域の接種計画の邪魔をしないようにするのは当然だと思いますが、県も市町村も『一刻も早く住民へのワクチン接種を完了させたい」という思いは同じはずです。」

 「県民へのワクチン接種を少しでも早く達成する。そのために、皆で力を合わせていきたいと思います。重ねて、県民の皆さんのご理解とご協力をお願い申し上げます。」
 
        <ワクチン接種センター、本格運用の内容>