2021年5月19日:パート2

 20時。少し前に、地元秘書が買ってくれたテイクアウトのスープ・スパゲッティー(ボンゴレ)を食べた。もうお腹が一杯で動けない。(ふう)

 だから、いつも言ってるでしょう?シャンゴのスパゲッティーは量が多いんだって。次は、もっと少ないサイズにしてもらおう。

 ちなみに、3人の地元秘書は(自分の目から見ると)秘書というより、仲間みたいな感じだ。結構、傍若無人(?)に言いたいことを言うもの。(笑)でも、そこが一番、気に入っている。周りから「ギザギザの情報」が入って来なくなった政治家は、裸の王様になってしまう。

 さて、本日、新型コロナ新規感染者は67名。伊勢崎地区が最多で20名。前橋市が12名、高崎市が9名だった。館林地区も9名と高い。感染経路不明は4割。変異株感染も新たに17名、判明した。60代の割合は2割。この傾向も変わらない。

 先週の水曜日は104名。水曜としては最多記録だった。それに比べると少ないものの、67名も過去のワースト2だ。依然として、予断を許さない状況が続く。

 「直近1週間の10万人あたりの感染者数」のランキングだと、群馬県は全国で18位。関東地域で見ると、東京に次ぐ高い数値になっている。「まん延防止等重点措置」の実施期間の間に、何としても感染レベルを落とさねばならない。

 何れにせよ、この一進一退の状態を変える「ゲームチェンジャー」は、新型コロナワクチンの接種しかない。先ずは県として目標を掲げ、それを実現するために、あらゆる手段を講じていく。前例のないことなので、予期せぬ問題やある程度のトラブルとの遭遇は、避けられないと覚悟している。その都度、修正かつ改善し、ワクチン接種を加速させていく。思い切って踏み込まなければ、結果は得られない。

 ワクチン接種と言えば、ここ数日、自治体の長が住民より優先してワクチン接種を受けていたことが話題となっている。ひと言で言うと、賛否両論だ。公平性という観点から批判する人もいるし、感染対策の陣頭指揮を執る自治体トップの優先接種に理解を示す向きもある。残念ながら、批判の方が明らかに多い気がする。

 実は、今日の臨時議会の質疑でも、自民党の金井康夫県議(政調会長)から、こんな趣旨の質問を受けた。

 「モデルナ製ワクチンを、知事が優先接種する考えはないのか?危機管理の観点からも、モデルナ製ワクチンの安全性を示す上でも、知事が率先してワクチン接種をしてはどうか。知事が今、接種を受けたからと言って、批判する人はいないと思う。そうすれば、市町村長もワクチンを打ちやすくなる。」

 金井政調会長の発言は正論だ。個人的に言うと、知事を含む自治体のトップが優先的に接種を受けることは、組織の危機管理という点でも、モデルナ製ワクチンの安全性を県民にPRするという点でも、一定の合理性があると感じている。

 「知事」には、住民の生命と健康を守る責務がある。もし知事である自分が変異株に感染してしまったら、新型コロナ対策に大きな支障が生ずることは間違いない。こうした事態は、何としても回避しなければならない。

 加えて、モデルナ製ワクチンに関しては、県民の方々の間に「副反応」を心配する声もある。知事がモデルナを接種することは、県民に安全性をアピールするための効果的な手段になる。

 他方で、まだ大勢の県民の皆さんが、ワクチンを接種したいのに、接種出来ない状況だ。最もリクスの高い現場で奮闘いただいている医療関係者の方々への接種さえ、まだ終わっていないのだ。県に対するワクチンの供給も、まだ足りていない。この段階で、行政のリーダーである知事が、他の住民に優先してワクチン接種を受けることには、どうしても抵抗感がある。

 さらに言うと、行政が決めたルール(接種の順番)を、トップが率先して守ることも(公平性という視点から)必要なのではないか?そんな考えも頭を過る。

 知事として、ワクチンの優先接種を受けるべきなのか?それとも、本来の順番を待って打つのがいいのか?正直言って、悩んでいる。今後、様々な意見に耳を傾けながら、結論を出していきたいと考えている。ただし、大事なことが1つある。それは、仮に優先して接種を受けると決断した場合は、県民の方々に対して、その理由を(事前に)丁寧に説明することだ。

 皆さんは、どうすべきだと思いますか?!

  <複数の県議から、「知事、髪型、変えましたか?」と。>