2021年4月27日

 21時30分。高崎の自宅からのブログ。

 本日、県内で確認された新型コロナ感染者は49名。火曜日の数値としては過去最多(これまでは48名)を記録した。

 最も多かったのは高崎市の16名。次いで伊勢崎地区の12名。前橋市も7名。この3地域だけで、新規感染者は35名に達している。

 心配なのは、感染経路不明の増加。今日も5割に上っている。20〜30代の感染が全体の45%を占めた。

 上記の数値も含め、本日17時からの新型コロナウイルス関係部局長会議で、新型コロナ感染の情勢を様々な角度から分析。今後の対策を協議した。

 明日の午前10時に、新型コロナ感染症対策本部を招集する。その場で、新たな県の方針を決定する。15時からの定例会見で発表する予定だ。

 何度も言っているように、過去、首都圏に位置する群馬県は、新型コロナとの長期戦の中で、かなりの頑張りを見せて来た。例えば、群馬県は、隣県の栃木県に2度目の緊急事態宣言が発令された際も、宣言の対象地域にならなかった。地域を絞った時短要請も、3月初め(2ヶ月近く前)に全て解除している。

 加えて、他の複数の県が使っている「県独自の緊急事態宣言」のような手段にも頼らず、踏ん張っている。少し前まで、首都圏では唯一、(約1ヶ月に渡って)独自の県内観光振興キャンペーンも実施した。もちろん、まん延防止重点措置も要請していない。

 しかしながら、この段階に来て、(以前から予想していたように)いよいよ第4波に見舞われつつある。事実、地域経済を回すための目標として掲げた2つの数値のうち、直近1週間の1日あたりの新規感染者数の数は、(目安の20人未満を大きく上回る)40人近くにまで増えている状態だ。

 もう1つの指標である新型コロナ向け病床稼働率も、(今日の時点で)目標の2割台を僅かに超えた数値(30%)になっているはずだ。県としても、感染拡大を止めるための様々なピンポイント対策を次々に打ち出してはいるものの、この後、今の上昇トレンドが変わる要素があまり見当たらない。いつ「感染の急拡大」が起こっても不思議はない厳しい状況だと認識している。

 変異株の広がりと同時に、ここから本格的な第4波が首都圏を襲う。今後の展開によっては、群馬県でも(連休中か連休後に)再び時短要請を含む経済活動制限措置を取らざる得ない状況になるかもしれない。

 そうなった場合、過去の経験から考えても、(残念ながら)新たな波が収束するまでには、ある程度の時間がかかる。そのことは、県民の皆さんに伝えておく必要がある。ゲームチェンジャーであるワクチン接種が普及するまでは、経済活動の制限と解除を繰り返しながら(押したり引いたりしながら)耐え抜くしかない。

 何れにせよ、今回も知事が先頭に立って、新たな試練に立ち向かう。国はもちろんのこと、市町村とも連携を強めながら、必要な対策を講じる。情勢をよく見極めつつ、冷静かつ迅速に対応していく。県民1人1人が力を合わせれば、どんな窮地も必ず乗り越えていけると確信している。

 あ、お湯が沸いた。熱いミルクティーが必要だ。この続きは次回のブログで。

         <明晩、放送予定のAsk 知事!>