2021年4月23日:パート2

 夕方。知事室で早目の夕食を済ませた。この後、19時30分から、高崎市内で行われる某フォーラムに出席。パネリストを務める予定だ。

 本日、県内で新たに判明した新型コロナ感染者35名。先週の金曜(28名)より7人、多い。ジワジワと感染者数が増加する傾向は変わらない。

 35名のうち、最多は高崎市の6名。太田地区が5名。その他、県内の広い範囲で陽性者が見つかっている。経路不明は4割。今日も変異株による6名の感染が確認された。累計で72名だ。

 年齢層で言うと、20歳未満が17%、20〜30代が40%、40〜50代が29%、60代以上が14%だった。

 さて、昨日の定例会見では、ゴールデンウィーク(GW)中(?)にも首都圏を本格的に襲うかもしれない「感染の第4波」を抑えるため、県として「新たな3つの対策」を実行すると発表した。

 1つ目が、愛郷ぐんまプロジェクトを当面、中止すること。2つ目が、GWに向けた県民への呼びかけ。3つ目が検査の拡充だ。このブログでは、変異株を含む感染拡大の兆候をいち早く把握するための検査の強化を取り上げる。

 先ず、重視すべきは、変異株への対応だ。現在、本県の変異株に関するスクリーニング検査の実施率は、陽性者全体に対し30%程度となっている。厚生労働省が自治体に求めている40%を下回っている状態だ。5月末までに、この数字を50%まで増やしていきたいと考えている。県内の感染急拡大を防ぐためには、変異株の状況をより正確に捉えることが極めて重要だ。

 加えて、感染拡大地域の高齢者施設等へのスクリーニング検査を先週から開始している。すでに16施設550人から、検査の申込みがあった。この検査を、(警戒度にかかわらず)中核市を除く全地域に拡大する。これによって、対象施設は976施設、約2万2千人に広がる見込みだ。

 さらに言うと、飲食店において新規感染者が発生した場合の「行政検査の対象拡大」や、企業・事業所等の従業員に対する「自主検査の実施」等に関しても、効率的な方法を検討する。必要に応じて実施していく。

 こうした取組を通じ、早期に感染の芽を摘み、感染拡大を未然に防止したい。

 さあ、そろそろフォーラムの会場に向かわないと。