2021年4月13日

 20時過ぎ。高崎の自宅からのブログ。

 本日、県内で判明した新型コロナ感染症の新規感染者は20名。前橋市が最多の7名。経路不明が約5割、60代以上が2割だった。

 やはり県内の感染者がジワジワと増加しつつある。病床稼働率は2割前半を維持しているものの、要警戒だ。今の流れだと、明日(水曜日)の数値は、今日の2倍以上(?)になる可能性もある。いよいよ群馬県でも、リバウンドの兆候が現れて来た感じだ。

 「愛郷プロジェクト」(県民による県内観光宿泊振興キャンペーン)を存続するためにも、ここが正念場だ。保健所職員の皆さん、頑張ってください。

 今日の大阪での新規感染者数は1099。初めて1000を超えた。東京は510。大阪や兵庫の状況は深刻だ。今回の急増の原因が変異株のウイルスだとすれば、少し遅れて東京に、更にやや遅れて首都圏にも同様の「本格的な第4の流行の波」がやって来る公算が高い。そう見るべきだ。

 明後日(木曜日)の定例会見では、こうした状況も踏まえて、新型コロナに対する知事の考え方を、(もう一度)明確に伝える必要がありそうだ。

 さて、ここからは、ずっと書けなかったブログの続編を書く。

 3月24日、総理官邸で菅義偉総理に20分、お目にかかった。政府のこれまでの新型コロナ対策を評価すると同時に、「引き続き信念を貫いてください」と激励した。新規感染者数と病床稼働率を目標の範囲に抑えつつ、地域経済を回そうと奮闘している群馬県の現状、今後の取り組み等についても説明した。

 ちなみに、総理との面会の際には、総理秘書官が同席した。その後の西村康稔経済再生担当大臣との面会でも、大臣室に集まった大勢の官僚たちが2人の会話を聞き、メモを取っていた。

 コロナ禍において、これまであまり光の当たっていなかった全国知事会の存在感が、日々、大きくなっている。政府の新型コロナ対策に与える影響力を考えれば、都道府県知事の意見や要望をまとめて政府に伝え、実現を働きかける知事会の役割は極めて重要だ。そう思っているからこそ、(必要だと思う時には)知事会で意見も述べさせてもらっている。

 特に、近県の知事の方々との関係は、とても大事にしている。これまでも、様々な問題で助け合って来た。例えば、豚熱(CSF)問題に関しては、やはり養豚産業の盛んな栃木県の福田知事、茨城県の大井川知事と3人で総理官邸を訪問。当時の安倍総理と江藤農水相に面会し、北関東3県の要望を伝えた。

 しかしながら、常に複数の知事と「徒党を組む」必要はないと考えている。他県の知事から何かを呼びかけられて、その動きに賛同するかどうかは、独自の判断(群馬県にとってプラスになるかどうか?)で決める。他の都道府県の知事だって同じはずだ。

 他県の複数の知事と一緒に上京して現職閣僚に陳情したり、自民党の部会に出席して国会議員(かつての仲間たち)の前で訴えなかったからと言って、「政府・与党に群馬県の要望が届いていない」とか、「官僚が群馬県の現状を誤解している」とか、そんなことはあり得ない。(断言)

 なぜ、そう言い切れるのかは、シリーズその③で。菅総理と西村大臣に伝えた最も重要なポイントについても触れる。

追伸:夕方。前橋商工会議所を訪問。曽我孝之会頭と会った。県有施設の問題に関して、報告したいことがあった。以前のブログでも触れたが、前橋市の経済界は老壮青のバランスがいい。どの年代にも、素晴らしい人材がいる。

 え?こちらから、足を運んだことに意味がある。知事として、商工会議所との関係を重視していることを伝えたかった。

           <曽我会頭との意見交換>