2021年3月5日

 間もなく20時。高崎の自宅。気がつくと、ジャズを聴きながら、ウトウトしていた。熱い紅茶で頭をシャキッとさせて、と。さあ、本日最初のブログを書いてしまおう。

 本日、県内で確認された新型コロナの新規感染者は12人だった。感染経路不明の割合が高いのが少し気になるが、全体の感染状況は落ち着いている。引き続き、更なる対策の強化を図っていく。

 何度も言うが、このレベルの数値(20人未満)に抑えられれば、目安としている「病床稼働率2割台」も十分、維持出来る計算だ。

 さて、今日は午後から吾妻郡の中之条町へ。吾妻中央高校(元の中之条高校の校舎)でモデル的に導入されている「STEAM教育」(理数教育に創造性教育を加えた分野横断的な教育手法)の現場を視察した。

 3つの高校生グループの発表を聞いたが、どれも面白かった。健康分野の仮説を立て、それを様々な形で検証するというスタイルだった。地域振興のアイデアやゲームを使った健康増進策の提案もあった。

 ふうむ。高校1年生でこれだけの分析が出来るなんてスゴい。これからが楽しみだ。生徒による発表が終わった後、知事としての講評を述べた。次のような趣旨の話をした。

 「高校生の皆さん、素晴らしいプレゼン、ありがとうございました。とても刺激を受けました。県の政策に反映出来そうな提案もありました。」

 「県内のどの学校もそうですが、吾妻中央高校でも、新型コロナ対策で日々、大変なご苦労をされているはずです。そうした中にあっても、吾妻中央高校の教職員の皆さんには、県の進めるSTEAM教育にご賛同いただき、モデル校として協力していただいている、そのことに心から感謝を申し上げます。吾妻郡(草津温泉)で生まれ育った私としては、地元の高校で最先端の教育が実践されていることを、とても嬉しく思っています。」

 「加えて、群馬県のSTEAM教育を応援していただいている中島さち子さんにも、改めてお礼を申し上げたいと思います。中島さち子さんには、新しい県の総合計画ビジョンの策定懇談会のメンバーとしてもご活躍いただきました。」

 「中島さんは、今、2025年の大阪・関西万博のテーマ事業プロデューサーという要職を務めておられます。が、多忙な日程を縫って、何度も群馬県に足を運んでいただいています。中島さんのような方に、群馬の教育イノベーションを手伝っていただけるのは、知事としても本当に幸運なことだと感じています。」

 「学校の普通の授業だけでなく、STEAM教育のような多様な学びを経験することで、高校生の皆さんが本当にやりたいことを見つけたり、自分自身でも気が付かなかった才能に目覚めたり、そんなことがあればいいなと思っています。」

 「群馬県では、生徒1人1人の個性を認め、伸ばしてあげられるような、皆さんのやりたいことを応援出来るような教育を実現したいと考えています。その中から、他の人が目指さない領域で動き出せるような『始動人』を生み出していくことが目標です。」

 「来年度以降、吾妻中央高校で先陣を切ってもらったSTEAM教育を、県内に更に広げていく計画です。群馬のSTEAM教育のパイオニアとしての皆さんの活動に期待しています。」

 さあ、今晩も早めに運動する。残念ながら、今週末も休めない。明日(土)は地元の政治活動が、明後日(日)は公務が入っている。そう、政策も政局もフルスロットル(全開)で突っ走る。何事にも「後悔を残さない」ことが大事なのだ。

追伸:本日13時から、前橋市選出の中沢丈一県議と安孫子晢県議が県庁のクラブで記者会見を行った。地元秘書から細かく報告を受けた。

 両県議とも、「自分たちは、狩野県議のように、市議選で候補者に陣中見舞い(?)の現金を配るようなことはやっていない」(=こんなことは慣例ではない)と明言したとのこと。併せて、「狩野浩志県議には、ぜひ会見を開いて説明して欲しい」という感想も述べたと聞いた。これはこれで、とても良かったと思う。

 今回、狩野県議と同じ前橋選挙区の2人の現職自民党県議が、なぜ、わざわざこんな会見をやらなければならなかったのか?!その理由はよく分かる。きっと地元の支持者(後援会関係者)の人たちから、「あなたも同じことをやっているのではないか?」と言われているのだ。実際、自分の周りでも、同じことが起こっている。

  <どこか開放的で、ワクワクするSTEAM教育の現場>