2021年2月11日

 世の中に聖人君子はいない。当然、「人生で一度もウソをついたことがない人間」なんて、いるはずがない。全員が思ったことを言い、それぞれが心のままに振る舞ったら、それこそ組織や社会自体が成り立たなくなる。

 が、それでも、(自戒も込めて)こう思わずにはいられない。

 「政治家って、平然とウソをつく生き物だ」と。

 お互いに、「明らかにウソを言っている」と分かっている時も、「なるほど、そうだったのか」などと理解したふりをする。

 ただし、「あの人物の言うことだから、ウソに決まっている」とだけは言われたくない。「日頃からああいう行動を取るから、嫌われるのだ」と思われるのも嫌だ。

 他方、権力闘争の権化のような政界にも、「真っすぐな魂」を持った人たちがいる。そうした心に「純のカケラ」を残している政治家は(遅かれ早かれ)脚光を浴びる。周りを惹きつけ、リーダーとして認知されていく。それは、この人たちが(政治家としての能力はもちろん)「信頼出来る人間性」の持ち主だからだ。

 安倍前総理も、菅総理も、次の首相にしたい人の世論調査で「トップに躍り出た」河野太郎行革担当(ワクチン担当)大臣もそうだ。

 25年以上も政治家をやっているが、見え透いたウソ、陳腐な出来レースや老獪な計略、悪知恵には、もういい加減、ウンザリしている。時には、自らの信念に従って、損得抜きに行動してしまう人がいい。もともと、そういう政治家が好きなのだ。

 周りから、「精神年齢が低い」「幼稚だ」「6歳児みたいだ」と叱られても、魂の一部に「純のカケラ」を残した政治家でありたいと思う。

 さて、少し前に武藤健康福祉部長から電話があった。本日、県内で判明した新規感染者は22名。伊勢崎地区(8名)と太田地区(6名)がやや多い。この地域が落ち着いて来ると、県全体の陽性者を10人台まで下げられる気がする。

 22名のうち、感染経路不明は4割。20〜30代が最多の3割。60代以上は2割だった。

 「勝負の2週間」であらゆる手段を講じ、今月下旬には、1つでも多くの時短要請地域を解除する。その目標に向かって、全力を尽くしたい。

追伸:
1.親しいメディア関係者が言った。「一太さんの人物評、意外と周りに影響を及ぼしますよ。ブログ、大勢の人に読まれてますからね。」

2.改めて自分自身に言い聞かせた。「政治家山本一太の使命は、生まれ育った群馬県を良くすること。知事という肩書きは、それを達成するための手段なのだ。間違っても、そこを勘違いしてはならない」と。

 「あらゆる決断の基準はただ1つ。それが群馬県と県民のためになるのどうかだ」とも。

      <伊勢崎市内の夜の繁華街回り。新市長の熱意に感服>