2021年2月4日

 13時30分。13時に前橋市役所を訪問。少し前に、知事室に帰還した。

 次の日程まで、少し時間が出来た。今日もナヌー(秘書課の人たちから貰った真っ白なマグカップ)が大活躍。熱いほうじ茶を飲みながら、本日2本目のブログを書いてしまおう。

 知事室に置かれた2枚のホワイトボードを眺めている。残念ながら、今日の新規感染者は50名を超えそうだ。前回のブログでも触れたが、全国的に感染者数が減少する流れにある中で、群馬県では、高止まりの傾向が続く。

 事実、直近1週間の10万人あたりの感染者数でいくと、今日の時点で「全国で10番目」に躍進(?)してしまっている。少し前まで16、7番だったのに?!まさに、「ギリギリで踏ん張っている」状況だ。

 現時点での県内の新型コロナ向け病床稼働率は57、2%。今日の感染者急増を受けて、この数値は、もう少し上昇するはずだ。経路不明の感染者は32%。PCR検査の陽性率は5、7%で、少し低下している。重症者は14名。うち、ECMO(人口肺装置)を使用している方が1名いる。

 宿泊療養施設の稼働率は14、6%。入院調整中の感染者は、57名まで増えた。が、大多数は、宿泊療養施設に入る予定の方々だ。療養施設(全体で1300室を確保)には、まだ余裕がある。それでも、入院調整中の方々の人数をもっと減らしていく必要がある。

 ちなみに、入院調整中の感染者の人たちを「自宅療養者」とは表現しない。本来的には、入院するか、療養施設に入ることが望ましい方々だと捉えているからだ。

 考えて見て欲しい。仮に「入院待ち」(自宅療養中?)の感染者が1000人いたとする。統計的には(群馬の例でいくと)、恐らく3割くらいの方が「入院が望ましい」人々だと思う。そうだとすれば、その300人は「本来なら入院しているはずの方々」だということになる。

 以前から指摘しているように、この数字をよく分析しないと、医療提供体制逼迫の真の実態は把握出来ないと考えている。

 だからこそ、一貫して「いわゆる入院待ちの感染者の人数を低く抑えてきた」群馬県の取り組みが重要なのだ。この数字の背景には、健康福祉部と医療機関関係者の方々の「決死の努力」がある。

 さあ、そろそろ、定例会見の発表資料案が届くはずだ。