2020年12月30日:パート3

 23時過ぎ。大きく深呼吸をして、本日3本目のブログを書き始めた。

 天気予報によると、明日の大晦日から元旦にかけて、群馬県北部で大雪が降る見込みのようだ。何か被害があれば、危機管理監から連絡をもらうことになっている。何もなければいいんだけど…。

 夕方のウェブ会議でも、改めて危機管理監にお願いしておいた。「大雪で大きな被害が出るようなことがあったら、夜中でも電話で知らせて欲しい」と。

 さて、ここからは前回のブログの続き(その③)。来年3月の館林市長選挙は、現職の須藤和臣市長にとって厳しい勝負になると予想している。もちろん、須藤市長に限って、慢心や油断は1%もないと信じている。が、陣営が力を合わせて必死に戦わなければ、2期目の壁は超えられないと強く感じている。

 その危機感が無かったら、選挙戦の4ヶ月前に、わざわざ「(知事として)現職市長を支援する」などと宣言したりしない。容易ならざる情勢だと思うからこそ、盟友である須藤市長の陣営に信頼する地元担当秘書を張り付けたり、このブログで須藤市長を応援する理由を発信したりしているのだ。

 当然のことながら、選挙区にも応援に駆けつける。状況が許せば、遊説車でマイクも握らせてもらうつもりだ。そのくらい、今回の選挙は苦しい戦いになる可能性がある。

 だからこそ、現職市長の選対の中核となる方々に、こうお伝えしたい。

 陣営幹部の皆さん、市長を支持する皆さん、この際、「現職だから有利だ」「知事とスクラムを組んでいるのだから大丈夫だ」みたいな甘い考えは捨ててください。ほんの少しでも油断したら、須藤市長の再選はありません。そうした事実、切迫感を全員で共有していただきたいと思います。

 そもそも誰が立候補しようと、須藤市長の2期目の選挙は激戦を強いられるだろうと予想していた。自分の目から見ると、3ヶ月後の館林市長選挙は、新しい感覚を持つ改革派の市長が「館林地域を発展させるための改革路線を続けられるかどうか?」「館林の未来を切り開くために、旧来型の政治を変えられるかどうか?」を決める容易ならざる挑戦なのだ。

 そう考えると、過去4年間、様々な面で市民に開かれた新しい政治を実現しようと奮闘して来た須藤市長自身、最初から「次の選挙で激しい反発や抵抗に遭う」ことを覚悟していた気がしないでもない。

 ちなみに、館林市議会は、現職市長と保守系候補との間で(現時点では)真っ2つに割れていると聞いた。が、いちいち動揺する(?)必要もない。市議会議員の人たちは、それぞれ民意で選ばれた代表(一国一城の主)だもの。個々の信念に従って行動するのは当然だ。

 だいいち、市議会全体と対立しているわけではない。半数の市議は、現職市長の「志」を応援してくれている同志なのだ。選挙戦を戦う上で、これほど力強いことはない。

 加えて、邑楽郡の町村長の中にも、須藤市長の再選を支持してくれている人たちがいると聞いた。これもスゴく有難い話だ。

 ただし、(過去のブログでも触れた憶えてがあるが)絶対に忘れていけないことが1つある。それは、一般の市民の人たちは、市政をめぐる政局とか、議会での対立構図みたいなことはほとんど知らないし、関心もないということだ。市民が最も気にかけているのは、「誰が次の市長になったら、この地域がより発展するか?」という1点に尽きると思う。

 加えて言うと、次の館林市のリーダーを選ぶのは、議員でも、部外者でも、一部の有力者でもない。真面目かつ正直に毎日を生きている独立自尊の心を持つ1人1人の「良識ある市民」だ。市長選で誰を推すのかは、個々の判断で決める。来るべき選挙では、最後までそのことを忘れない陣営が勝つ。自分はそう考えている。

 須藤市長を応援する同志の皆さん、予断を許さない戦いになると思いますが、最後まで総力を結集して、必ず勝ちぬきましょう。これは、館林地域の将来を決める極めて重要な選挙です。知事である私も、微力ながら一緒に全力疾走させていただきます。

追伸:あちこちから、「知事が須藤市長を応援する理由は分かる。応援に入ったとしても、誰も文句は言わないと思う。でも、ブログに書くのは控えてもらえないか?知事の直滑降ブログは、不特定多数の人が読む」みたいなことを、やんわりと言われている。

 が、そもそも不特定多数の人にメッセージが伝わらないとしたら、このブログで市長選挙のことを発信する意味がない。そうでしょう?!(苦笑)

 逆に言うと、それだけ「影響力がある」と警戒されている証拠だ。そうだとすれば、益々、活用しないわけにはいかない。

 読者の皆さん、ご存知ですか?国会議員選挙でも、知事選でも、市長選でも、選挙の勝敗を最も大きく左右する要素が「無党派層の動向」だということを。例えば、昨年7月の知事選挙に関しては、自民党でも、当時の現職知事と山本一太との対決を想定した世論調査を実施していた。

 最もサンプル数の多い党本部の調査が示した数字の傾向は、その前に行なっていた独自の世論調査とほぼ同じだった。その中で、自民党本部が「山本一太の当選は動かない」と分析していた最大の理由は、「無党派層の支持で、現職知事に大きく差をつけていた」ことだった。組織票は運動量で伸ばすことが可能だが、無党派層の趨勢は動かせない。そういうものなのだ。

 このブログの最大の強みは、無党派層に届くこと。館林市長選挙まで、まだ3ヶ月ある。候補者が出揃い、複数の世論調査の結果が集まった段階で、改めて情勢を分析&解説する。