2020年12月12日:パート2

 22時過ぎ。コカコーラゼロを飲みながらのブログ。

 新型コロナ感染の全国的な拡大が止まらない。本日、東京で1日あたりの新規感染者が過去最高の621人を記録。県内でも40名の感染が確認された。少し前に「GoToトラベル」の制限に踏み切った北海道や大阪でも、感染者は減っていない。

 NHKが毎日、発表している人口10万人あたりの感染者数によると、群馬県(11,89人)は13位。今日時点で群馬県より上位にあるのは、大阪府、北海道、東京、愛知、兵庫、沖縄、高知、広島、埼玉、京都、神奈川、奈良の12県。

 その中でも、大阪(27.18人)と北海道(25.01人)と東京(23.93人)が突出している。

 年末、年始に向けて、県民への呼びかけを強化する必要がある。午後、首席補佐官とも電話で話し合った。知事の記者会見やtsulunosを使った発信に加え、「もっと直接、県民に訴える」方策を検討したいと思う。

 これまで、「知事としては、2度目の時短や休業要請、外出自粛要請のような経済活動制限措置は、可能な限り避けたい」と繰り返して来た。加えて、地域経済を回すための政府の2つの「Go Toキャンペーン」に関しても、「事業の趣旨には賛同する」と一貫して言い続けて来た。

 事実、先週までは、(かなり苦しい時期はあったものの)県民の方々のご協力のお陰で、何とかギリギリのところで踏みとどまって来た。

 しかしながら、現在の感染状況や今後の医療提供体制、年末年始に向けての動向も見据えると、ここで「一旦、強い制限をかけざるを得ない」と判断した。検討を重ねた結果、地域を絞った形の営業短縮の要請に踏み切った。そういう経緯だ。

 全国的に見ても、感染が拡大している8都道府県において、同様の時短要請が行われている。例えば、北海道、茨城県では、「不要不急の移動自粛」まで踏み込んでいる。

 本日も県内で40名の感染者が判明した。上記の都道府県と比べても、群馬の状況はかなり深刻だと捉えている。

 実は、他の都道府県の中には、群馬以上に感染が拡大しているものの、まだ時短要請を実施していない自治体もある。が、県民の生命と暮らしを守るためには、この段階でより強い対策を講じる必要があるという結論に達した。

 先週から、産業経済部を中心としたチームが、県内の飲食店等の直接訪問を行なっている。まだ始めたばかりの作業だが、既に県内約4.000店舗への訪問を終えた。(県職員の努力に感謝!)

 その結果、多くの店舗で、感染防止対策にご協力いただいていることが分かった。事業者の人たちも、並々ならぬ努力を重ねているのだ。繰り返すが、今回の要請は、知事として、非常に苦しい決断だった。

 が、それでも感染の拡大が止まらない場合は、更なる対策にも踏み込まざる得なくなる。医療崩壊という最悪のシナリオを防ぐため、改めて県民の皆さんのご理解、ご協力をお願いしたい。

 県民の皆さん、季節的にも、ウイルスがより活性化しています。ご自身の健康はもちろんのこと、大切なご家族の命を守るためにも、慎重な行動を重ねてお願い致します。

追伸:明日(12月13日)の夕方、「湯けむりフォーラム」のトークセッション「可能性を解き放つwithコロナ時代の地方論〜目指す姿、必要な人材」のモデレーターを務める。ぜひ、ご覧ください。 https://youtu.be/SJeNK6RAOQ0