2020年12月2日

 午前10時過ぎ。J-COMの新春インタビュー動画を撮ってから知事室に戻った。もちろん、いつもの「一発撮り」だ。色紙に書いた来年のキーワードは「ハイブリッド群馬」。時間は少し短かったが、メッセージは長さではない。そこに「言霊」が宿っているかどうかだ。

 次の動画撮影(成人式の知事挨拶)に向かうまで、15分ある。早速、短いブログを書く。

 本日の地元紙(上毛新聞)の1面に、館林市と邑楽町にまたがる「ガバ沼」にハクチョウが飛来する写真が掲載されている。こうした県内の沼文化に改めて注目が集まっているのも、須藤館林市長が考案した「里沼文化」が、昨年、日本遺産に認定されたことと無縁ではない。

 この写真を見ながら、改めてこう思った。

 「館林市内に住む一般の市民の人たちは、市政の主導権をめぐる政局とか、内輪の対立(?)みたいなことは、ほとんど知らない。また、そんなことには関心もない。市民が最も重視するのは、『誰が市長なら、自分たちの地域がもっと良くなるだろうか?』という1点だけだ」と。

 来年の3月、館林市の次のリーダーを決めるのは、一部の偉い人たちの思惑ではない。職業や立場は違っても、それぞれの人生を真面目に、プライドを持って生きている独立自尊の心を持つ人々の意思、すなわち「1人1人の市民の熱い気持ち」なのだ。その感覚を見誤ると、有権者から思わぬしっぺ返しを喰らう。

 あ、録画の準備が整ったようだ。

        <館林市中心部の城沼でも見られるハクチョウの群れ>