2020年11月29日

 夕方。熱い紅茶を片手に、パソコンのキーボードを動かしている。そろそろ、武藤健康福祉部長から、新型コロナ新規感染者に関する最新情報が届く時間だ。その前に、「直滑降ブログ」を更新する。

 今日はランニングマシーンを使ったり、踊ったりする代わりに、40分、早足で散歩した。長い階段も走破した。後で腹筋と背筋だけやっておこう。

 さて、本日の地元紙(上毛新聞)によれば、地元の某県議が、来年3月の館林市長選挙に立候補する意向を固めたとのこと。「館林市長選は、前回に続く保守分裂選挙になる公算が高い」と報道されている。

 市長選への出馬が取り沙汰されている自民党県議は、真面目で立派な人物だ。正式表明はこれから(?)だと思うが、政治家には、それぞれの「志」というものがある。「志」があるなら、それを貫かれたらいいと思う。

 現職の須藤和臣市長が(再選を目指して)立候補することは100%確実だ。次の市長選挙が保守系同士の戦いになることは、ほぼ間違いないだろう。

 知事就任以来、最大会派の自民党県議団との関係を一貫して重視して来た。1人1人の自民党県議とも(当選年次には関係なく)対等な立場で真剣に向き合って来たつもりだ。

 が、それはそれとして、今回の館林市長選では、(すでに宣言しているとおり)現職の須藤和臣市長を、群馬県知事として、1人の政治家として、全面的に応援させてもらう。

 理由は大きく言って次の3つだ。

(1)須藤市長には、参議院議員時代から、山本一太館林後援会の会長を務めていただいている。苦しい時にお世話になっておきながら、こんな時に洞ヶ峠を決め込むような政治家は、誰からも信用されない。政治家というより、人としての「信義」に関わる問題だ。

(2)過去4年間、須藤市長は(様々な分野で)着実に実績を積み上げて来ている。特に、地域の医療機関で発生した新型コロナ感染を封じ込めるための迅速な対応については、知事として学ぶべき点も多かった。よほどの失敗をしたのならともかく、これだけ懸命に市政に取り組んで来た現職市長を変えなければならない理由(大義名分)は見当たらない。

(3)東毛地域全体の発展を考えた時、県と館林市(知事と館林市長)との連携は不可欠だ。県にとって館林市との関係が重要なのと同様、館林市のほうから見ても、県と協力しなければ効果的に進められない様々な事業がある。ましてや、今後も新型コロナ対策や災害対応等で一層、力を合わせていかねばならないのだ。

 その点で言うと、知事である自分にとって、現職の須藤市長以上のパートナーは到底、思い浮かばない。何しろ、厳しい持久戦、長期戦を強いられる新型コロナとの戦いが続く中で、過去9ヶ月間、新型コロナ対策に全力を注ぎ、ウイルスを抑え込むための知見と経験を積み上げて来た現職市長なのだ。

 その市長を、なぜ、今、降ろさなければならないのか?!その理屈が、どう考えても良く分からない。多くの一般市民も、同じように感じるはずだ。知事として明確に申し上げておきたい。「須藤市長に再選を果たしてもらうことは、館林市の将来にとってはもちろん、群馬県全体にとっても極めて大事なことだ」と。

 上記の3つのポイントに関しては、改めて詳細に解説する。

追伸:

1.昨年の知事選、その前の参院選において、山本一太の館林市での得票率は7割を超えている。それだけ、多くの市民の方々に応援していただいたということだ。(感謝)

 そう考えると、来年の市長選挙で、現職市長の対抗馬を応援する人たちの中に、過去の参院選や知事選で、「山本一太」と書いていただいた方々がいても不思議ではない。いや、きっといるだろう。

 が、そうした人たちも、今回、知事である自分が「早々に須藤市長への支持を表明した」ことは、必ず理解していただけると信じている。

 そりゃあ、そうだろう。義理と人情を重んじるのが上州人(群馬県人)の気質なのだ。恩義のある相手が新たな挑戦に立ち向かおうとしている。ある意味、今が最も苦しい時期だ。こんな時に(自分自身の損得を考えて?)どっちつかずの立場を取るような政治家だったら、そもそも義理・人情に厚い館林市民の人たちから応援してもらえなかったと思う。

 「お世話になった人に恩義を返すのは当然だ。一太さんらしく、自分の考えを貫けばいい。」必ず、そう言ってくれるに違いない。

 

2.当然のことながら、選挙戦になったとしても、新人候補(地元県議)の悪口は一切、言わない。須藤市長の実績と県と市の連携の重要性をアピールする。こんな性格だけに、中途半端なことはやらない。早速、東毛地域を担当する辣腕秘書にこう指示した。

 

 「選挙が始まったら、現職の陣営にぴったり張り付いてもらう。自分も街頭(?)でマイクを握る。やるからには、全力で頑張ろう。どうしても勝たねばならない戦いだ。」