2020年11月27日:パート2

 17時過ぎ。新幹線で高崎に向かっている。

 本日、県内で判明した感染者は31名。2日続けて30名を超えた。かなり深刻な状況だ。

 19時(?)からの新型コロナ感染対策本部会議では、この数字を踏まえ、今後の対応を議論する。少し遅くなっても、知事の臨時会見を開く。

 14時50分。内閣府の大臣室で、坂本哲志地方創生担当大臣と会った。同行してもらった山本龍前橋市長から、前橋の「スーパーシティー構想」について解説。坂本大臣は、真剣に耳を傾けてくれた。

 競い合うライバルは、手強い都市ばかり。スーパーシティーのタイトルを勝ち取るためには、必死の努力が要る。県としても、前橋市の挑戦を全面的にバックアップしていく。

 16時。総理官邸で菅首相と面会。時間は約6分。それでも「知事としての思い」は伝えることが出来た。群馬県が政府のGo To事業の趣旨を一貫して評価し、感謝していること。県内で、GoToトラベルが感染拡大に繋がった事例は見当たらないこと等を説明。その上で、こう付け加えた。

 「未曾有の事態なのだから、誰が何をやっても批判されます。その中で、政府は懸命に頑張ってくれていると思っています。国も地方も、試行錯誤しながら対策を進めていかざる得ません。県の方からも色々と知恵を出すので、国と地方とが力を合わせてやっていきましょう。」

 この言葉に、菅総理は大きく頷いていた。

 続けて、こうも申し上げた。

 「ただし、群馬県でも感染が急増しています。場合によっては、警戒度を引き上げたり、今は全く制限をかけていない2つのGoTo事業に何らかの対応を加えざる得ない事態も考えられます。そうなった時は、独自の判断で様々な対策を打っていくつもりです。その点は、ぜひご理解ください。」

 あ、間もなく高崎のアナウンス。

          <厳しい表情の菅総理の顔が一瞬、綻んだ場面>


        <地方の要望に常に真摯に耳を傾けてくれる坂本大臣>