2020年11月10日

 20時30分。高崎の自宅にいる。少し前に帰宅して、レスター・ホルトのNightly News(NBC)を見た。そのままソファーに倒れ込みたい衝動を抑えて、パソコンの前に座った。(ふう)今晩はやるべきことが多い。急いでブログを更新しないと、目標の6時間睡眠が確保出来なくなってしまう。

 NBCのニュースによると、バイデン米国次期大統領は、改めて「選挙は終わった」と宣言。政権移行への具体的な準備を、着々と進めている。対して、トランプ大統領は(依然として)「敗北を認めない」姿勢を貫いているようだ。

 まあ、政治家の目から見ると、当然の(予想された)反応だ。だって、トランプ氏が大統領でなくなったら、(詳しいことは書かないが)トランプ王国のビジネスそのものが崩壊する可能性がある。

 さらに言うと、トランプ氏が大統領だったからこそ、抑え込むことが可能だった数々の疑惑やスキャンダルが、間違いなく再燃する。新たな捜査の展開によっては、トランプ氏自身が逮捕されるケースだって十分、考えられる。同様に、トランプ大統領の側近たちの中にも、政権が変わった途端に窮地に陥る人々がいる。

 そう考えると、トランプ陣営は最後まで抵抗を続けるに違いない。米国の混乱はまだ続く。(ため息)

 さて、本日、県内で確認された新型コロナ感染者は5名。現在、感染経路を調査中だ。群馬への影響が大きい東京での感染状況が再び悪化しつつある。今晩も心の中でつぶやいた。「頑張れ、群馬県」と。

 数日前から、県の予算に関する資料をパラパラとめくっている。なるほど、商工会議所等に対する県の補助金(令和2年度)は、全体額で年間16億7千6百万円にもなるのか。

 このうち、商工会議所・商工会議所連合会(市部)に5億1千万円、商工会・商工会連合会(旧町村部)には、11億6千6百万円の予算が充てられている。

 例えば、前橋商工会議所の全体収入は3億3千8百万円。そのうち、県の補助金は9千8百万円(収入の約3割)を占める。

 これだけ見ても、県が商工会議所との連携を「どれほど重視して来たか」が、よく分かる。今後は、こうしたデータも、きちんと県民の方々に伝えていきたいと思う。

 それはそうと、今日の日程をザッと振り返っておく。

 午前9時30分から庁議。今回の演説は20分。米国大統領選挙を引き合いに、群馬県にも「多様性を受け入れる覚悟」が必要だと訴えた。

 午前10時30分。榛名山噴火関連遺跡の研究会有識者メンバーの方々が来訪。日本のポンペイとも称される榛名山遺跡の価値を再認識した。

 関係部局との協議の後、高崎市内の葬儀へ。県庁にとんぼ返りして、更に協議。午後からも、草津町幹部の表敬訪問や知事のメッセージ収録等の日程が続いた。

 夕方。県庁を出発。前橋市内の警察学校で実施された警察と児童相談所合同の「児童虐待対応訓練」を視察した。実戦さながらの真剣な立ち入り調査の訓練に感銘を受けた。

 県庁に戻った後も協議。2人の副知事、関係部局の幹部たちと、県有施設の見直しについて議論した。あくまで内部の話し合いだ。あえて本音を吐露した。外に漏れるようなことはないと思うが、別に漏れたって構わない。

 最後は、「県と県民のためになるかどうか?」で決断する。県民の民意で選ばれた知事として、「納得がいかないこと」にゴーサインは出せない。

       <警察と児童相談所合同の児童虐待訓練は真剣そのもの>