2020年10月22日

 22時30分。Youtube PremiumでMBCニュースを見ている。この1年、日本のテレビ番組をほとんど見なくなっている自分に気がついた。考えてみたら、テレビのニュースもネットで確認している。

 なるほど、テレビの視聴率が比較的高いはずの60代の自分でさえ、テレビ離れを起こしている。ネット世代の若者層の間で視聴率が下がるのも当然だ。

 13時。群馬を代表する気鋭の経営者が来訪。コロナ禍の新たなビジネスモデル等について議論した。

 思ったとおり、とても元気そうだった。どれほど難しい状況に陥っても、常に前向きで、イノベーティブな発想を忘れない。この人の姿勢を学びたいと思う。

 15時から定例記者会見。新型コロナの現状と警戒度の判断、インターネット上の誹謗中傷に関する相談窓口の開設、都道府県魅力度ランキングへの対応、32階のカフェのオープン等について報告した。

 16時。来週月曜日(26日)の決算特別委員会総括質疑の知事答弁に関するレク。関係部局とのウェブ会議で、必要な修正をお願いした。

 16時30分。県商工会議所連合会による陳情。各地域の会頭全員が出席。それぞれの会頭からの要望を全て伺った後、県の対応を説明した。全ての質問や要望に対して、知事自身の言葉で回答した。

 これまで、県商工会議所連合会の要請(知事との会議)がどんな形で行われていたのか?過去の知事がどんなふうに対応していたのか?それはよく知らない。が、とても勉強になった。

 経済界からの意見を聞きたい問題は山ほどある。次回は、もう少し実質的な議論が出来るような舞台を設定したい。

 終了後は、再び決算委員会答弁のレク。残りの答弁案をチェックした。

 19時50分。「直滑降ストリーム」の生放送がスタート。20時に赤羽一嘉国土交通大臣がオンラインで登場。今後の災害対策や新たな観光振興戦略等について議論を交わした。

 赤羽大臣は、スゴく頭のいい方だと思う。論理が明快で、言葉に無駄がない。とても分かりやすかった。

 あっという間の30分。短い時間だったが、赤羽国交大臣のお人柄や魅力は、それなりに伝えられたのではないかと思う。赤羽大臣、お忙しいところ、本当にありがとうございました。

 前述したように、本日の記者会見では、県庁内に設置した魅力度ランキングを検証するチームのメンバー構成、活動内容を発表した。(ブログの末尾に添付するスライドを参照。)

 チームの名称は「魅力度ランキング検証チーム」に決定。このチームは、戦略企画課データ分析・活用推進室長をチームリーダーに、秘書課、メディアプロモーション課、観光魅力創出課の職員で構成する。

 何度も指摘して来たように、このランキングの上位は、北海道、京都、沖縄といった、観光地として知名度のある都道府県が占めている。このことから見ても、このランキングの魅力度ランキングという名称は適切ではない。知名度ランキングに変えるべきだ。

 魅力度とは、単に観光で行きたいとか、ニュースでよく見るとか、そういったことだけで測れるようなものではない。魅力とは、住みやすいとか、安全であるとか、観光資源が豊富であるとか、そうした様々な価値の総体であるはずだ。

 そう考えると、単眼的な指標しか考慮していないこのランキングは、魅力度を測るツールとして信頼性に欠けると言わざるを得ない。

 加えて言うと、(先週の会見でも触れたが)このランキングの調査結果を分析するためには、レポートを7万4千円で購入する必要がある。この点にも大いに違和感を感じている。こうしたデータこそ、オープンソースで公開すべきだ。このビジネスモデルの妥当性についても、よく研究してみたい。

 近年、マスコミがこのランキングの結果を大きく報道するようになった。このランキングは、都道府県のイメージや行政の評価に影響を与えている。調査結果に対して、明確な説明の責任を求められるのは当然だ。

 上記のような考え方に基づき、これから時間をかけてこのチームで検証作業を進める。

 具体的な活動としては、魅力度ランキング調査の統計学的な妥当性や、他のランキングと比較した信頼性等に関する調査・分析を行う。調査・分析にあたっては、統計の専門家等にも協力をお願いする。
 
 さらに言うと、検証の過程の中で、「魅力度を評価するために、どのような指標で測るのが適当なのか?」「本県の課題や取り組むべき対策は何なのか?」等も分析したいと考えている。今後の県のブランド戦略等を検討するための貴重なデータとして活用するためだ。

 この件については、一昨日、栃木県の福田知事とも電話で意見を交わした。昨日、福田知事がブランド総合研究所の田中代表を訪ね、調査の手法等に関する申し入れを行ったこともお聞きしている。
 
 福田知事からは、「このランキングの検証については、栃木県としても群馬県と連携して取り組んでいきたい」というお話をいただいた。

 誤解のないように言っておくが、今回の検証チームの目的は、魅力度ランキングを上昇させることではない。県民の方々に、「このランキングの順位が群馬県の魅力を反映したものではない」という正しい認識を持っていただくことだ。

 同時に、このランキングの分析&検証作業を通じて、群馬県の魅力を発信するための戦略のブラッシュアップも図っていく。

 あ、そろそろ運動しないと。明日は朝から忙しい。また睡眠不足になってしまう。

 


<赤羽大臣との対談。笑顔がチャーミングだ。>

 

     <後半はカーリング達人の県庁職員が登場>