2020年10月11日:パート3

 午前1時。ジャズピアノを聴きながら、パソコンのキーボードを叩いている。

 夕方。武藤健康福祉部長から新型コロナ感染症検査に関する報告。本日の検査件数は96件。結果は4名の陽性。やはり外国籍の人(かつ濃厚接触者)が多い模様。「発生地区とも連携して、しっかり取り組んでいきましょう」と声をかけた。

 さて、ここからは前回のブログの続き。豚熱(CSF)発生に関する国の疫学調査チームの調査結果を受け、県として次の3つの重点対策を講じることとした。添付したスライドを参照しながら、読んで欲しい。

 3つの対策は、(1)野生イノシシの重点捕獲(2)豚舎に侵入させない(3)豚に感染させない〜だ。順次、内容を説明する。

(1)野生イノシシの重点捕獲

 養豚場の周辺において、野生イノシシの捕獲を重点的に行う。特に、イノシシの行動が活発となる10月から12月末を集中捕獲期間として、捕獲作業を強化する。

 11月15日から狩猟期間が始まる。狩猟による捕獲だけでなく、市町村による有害捕獲も積極的に実施してもらう必要がある。早速、市町村長宛に協力依頼の文書を発出した。

 更には、捕獲の支援策として、成獣イノシシ1頭あたり8千円の国交付金に捕獲奨励金として県費4千円を上乗せした計1万2千円の捕獲経費の補助を、引き続き実施する。同時に、捕獲を実施する際には、ウイルス感染拡大防止のため捕獲猟具や自動車のタイヤ等の消毒を徹底するよう、改めて関係者に要請する。

 (2)豚舎に侵入させない

 10月8日、県防疫関係者による緊急会議を開いた。調査結果の概要の分析と情報共有のためだ。その結果、今回、豚熱(CSF)が発生した農場においては、「防鳥ネットの未設置」や「堆肥の野積み」が行われていたことが確認された。農場の消毒や除草が不十分だったことも判明した。

 この事態を踏まえ、全農場で飼養衛生管理の緊急一斉点検を実施することを決定した。

 加えて、議会に上程中の9月補正予算案に含まれている防鳥ネット等導入事業や、現在取り組んでいる防犯カメラの導入支援も急いで進める。

 (3)豚に感染させない

 ワクチン接種の効果を高めるため、養豚関係者はもちろん、市長会、町村会、さらには首長の方々からも直接、「子豚のワクチン接種の頻度を上げて欲しい」との要望をいただいている。

 が、これ以上、家畜防疫員(獣医師)のみで対応するのは困難だ。そのため、「家畜防疫員以外の民間獣医師によるワクチン接種を可能にすること」や「それにかかる費用への支援」などに関して、(他の接種県とも連携しつつ)改めて強く、国に要望していく。

 あ、お風呂のお湯が沸いた。さっと浸かって、身体を温める。今晩も何とか5時間以上の睡眠を確保しないと。

 

◇群馬県の政策の詳細については県のサイトをご覧ください。
https://www.pref.gunma.jp/

◇新型コロナウイルス感染症についてのまとめページはこちらです。
https://www.pref.gunma.jp/02/d29g_00243.html