2020年8月23日

 8月20日の知事会見では、新型コロナ対策に加え、群馬交響楽団による特別演奏会の企画も発表した。創立75周年を記念してのイベントだ。

 新型コロナ感染拡大の影響で、群響の多くの演奏会が延期、又は中止を余儀なくされている。7月に入ってようやく演奏活動は再開されたものの、会場の収容率には制限がある。以前のように、多くのファンの前で演奏することが出来ない状況が続いている。

 そうした中、群響の演奏を心待ちにしている大勢の県民の皆様の思いに、どう応えていけばいいのか?群響の理事長でもある知事として、withコロナ時代の群響のあり方を、様々な視点から研究して来た。

    今回の演奏会は12月5日(土)、高崎芸術劇場で開催する。その模様を、多くの県民の皆様に視聴してもらうという形だ。群響史上初めて群馬テレビの生中継が入る他、県庁32階のスタジオ「tsulunos」のYouTubeアカウントを活用し、インターネットでもライブ配信する。

  困難な状況にある時だからこそ、多くの県民の方々と音楽の素晴らしさや感動を共有したい。県と県民の「つながり」や一体感を深める機会になればと考えている。

    また、この演奏会には、厳しい環境の中、日々、コロナ対応の最前線で頑張っていただいている県内の医療従事者、介護従事者の方々を招待する。日々の御尽力に対する感謝の気持ちを伝えるためだ。

 ちなみに、大変残念なことではあるが、今年の冬に予定していた群響のベトナム公演は、新型コロナウイルスの影響により、断念せざる得ないという結論に達した。

    そのこともあって、12月5日の演奏会には、県内に在住、在勤するベトナム出身の方々もお招きする。このプロジェクトを、ベトナム公演の目的の1つだった県とベトナムとの「つながり」や交流を深めることにも繋げたいと思う。

    県とベトナム政府との話し合いで、演奏会当日は、ベトナム国立交響楽団のアンサンブル演奏も、現地からライブ配信してもらえることになった。地域創生部の粘り強い調整と交渉の努力には、感謝の言葉しかない。

 こうした様々な思いを込め、今度の演奏会のタイトルを「音楽の力で世界をつなぐ群響演奏会」とさせていただいた。

 12月の特別演奏会に関して、もう1つ、大事なことがある。それは「クラウドファンディング」への協力のお願いだ。

 今回、発表した群響プロジェクトの経費については、県が主体で実施する「ふるさと納税の枠組を活用したクラウドファンディング」を活用する。県民の皆様を含む1人でも多くの方々から、ぜひ御協力をいただきたいと考えている。

  目標金額は940万円。募集期間は、本日から約3か月を予定している。

    寄附の申込は、上毛新聞社のクラウドファンディング「ハレブタイ」のホームページから出来るようになっています。

 群馬県民の皆さん、全国の群響ファンの皆さん。皆様のご支援で、何としてもこの素晴らしい演奏会を実現したいと思っています。クラウドファンディングに御協力いただきますよう、重ねてお願い申し上げます。
◇群馬県の政策の詳細については県のサイトをご覧ください。
https://www.pref.gunma.jp/

◇新型コロナウイルス感染症についてのまとめページはこちらです。
https://www.pref.gunma.jp/02/d29g_00243.html