2020年8月10日:パート2

 夕方。高崎市内のカフェで、パソコンを起動させた。今日はかなり暑い。駅の周辺を歩いてみたが、活気が戻っている。ほぼ全員がマスクを付けているのも、先週末と同じだ。少しずつ、新しい生活様式が定着しつつある感じがする。

 それでも、油断した瞬間に、新型コロナウイルスが息を吹き返す。世界中で起こっている現象だ。週末も休日も、県の健康福祉部長と電話で連絡を取り合っている。武藤部長から感染者数の報告を受ける度に緊張する。

 知事の定例会見でも毎回、強調しているが、県の新型コロナ対策への県民の方々の理解と協力には、心から感謝している。群馬県が、この時点で「警戒度の引き上げをせずに(ギリギリ)踏み止まっていられる」のは、知事の力ではない。1人1人の県民に努力していただいているお陰だ。

 県民の皆さん、いつもご協力、ありがとうございます。いろいろとご負担をおかけして申し訳ありませんが、今後もニューノーマル実践の徹底をよろしくお願いします。

 苛立たしいのは、どんなに県内で頑張っても、それだけでは陽性者の発生を抑えられない構図があることだ。過去のブログで何度も指摘しているように、東京を含む首都圏で(加えて隣接地域でも)ここまで感染者が増え続けている状況の中で「群馬を守る」のは、相当に難しい。他県の知事も、きっと同じ気持ちだと思う。

 もちろん、県内の感染拡大を封じ込めるため、今後も最大限の努力を続ける。繰り返すが、経済活動の2度目の制限は出来る限り回避したい。

 さて、先週のウェブ番組「直滑降ストリーム」のスタジオに、群馬県のプロサッカーチーム、「ザスパクサツ群馬」の奥野僚右監督と渡辺広大選手(キャプテン)をお招きした。

 かつて鹿島アントラーズの主力選手として活躍し、ザスパの初代監督としてJリーグ昇格への道を切り開いてくれた奥野監督と、J1で活躍した経験もある渡辺選手との対談は、とても刺激的だった。2人とも、言葉に説得力がある。

 少し前に、ザスパのあるサポーターから、「山本知事はクレインサンダーズ(群馬のプロバスケットボールチーム)ばかり贔屓している」と叱られた。が、そんなことはない。自分は、バスケットボールも、サッカーも、野球も、格闘技も大好きなのだ。

 次回、応援に行く時は、ザスパのユニフォームを着て、登場したい。試合前のシュート、蹴らせてもらえないかなあ。

 どこかで、群馬のプロ野球(独立リーグ)チーム、ダイヤモンドペガサスの関係者にも出演してもらうつもりだ。

 先月、同じウェブ番組で、楽天の三木谷浩史社長兼会長と対談した。スポーツを通じた地域振興についても、三木谷さんの意見を伺った。東北楽天ゴールデンイーグルスが、最大の成功例であることは間違いないからだ。

 新型コロナウイルスの影響で、あらゆるスポーツが、厳しい状況に直面している。特に、プロスポーツは、これまでで最大の窮地に陥っていると言っていい。こんな時期だからこそ、知事(県)として群馬のプロスポーツにもっと注目し、後押ししたいと考えている。

 県民の皆さん、クレインサンダーズ 、ザスパクサツ群馬、ダイヤモンドペガサスを、もっともっと応援しましょう。プロスポーツを盛り上げることで、群馬をもっと元気にしていこうではありませんか。

追伸:ザスパの監督とキャプテンが出演した番組の後半は、「一太が知らない県庁職員」のコーナー。今回のゲストは、元県庁職員で、世界レベルの大会で輝かしい実績を残して来たトレイルランナー、鏑木毅氏だった。

 50歳を超えた今も、現役のプロ・トレイルランナーとして挑戦を続ける鏑木氏の徹底したプロ意識と前向きな哲学に感動した。というより、激しく共感した。これからは、「鏑木先生」と呼ばせてもらう。

 超ストイックな鏑木先生は、「炭水化物は避け、魚や納豆やキムチなんかで、タンパク質を補給している」と話していた。なるほど、今晩の夕食は、一太流の「キムチ納豆玉子丼」を作ってみることにしよう。

 

 

◇群馬県の政策の詳細については県のサイトをご覧ください。
https://www.pref.gunma.jp/

◇新型コロナウイルス感染症についてのまとめページはこちらです。
https://www.pref.gunma.jp/02/d29g_00243.html


   <ザスパの奥野監督と渡辺キャプテンの表現力にも感銘。>


   <世界的なトレイルランナーは元県庁職員だった。>