2020年8月10日

 群馬県では、現在、インターネット上の誹謗中傷対策に関する全国初の条例制定に向けた準備を進めている。

 過去のブログでもチラッと触れたが、8月7日、第1回の「インターネット上の誹謗中傷被害者支援条例(仮称)の検討に関する有識者会議」を行なった。

 有識者メンバーは4名。素晴らしい方々にご参加いただいた。簡単にご紹介したい。

 1人目は、ネット教育アナリストの尾花紀子氏。青少年のネット環境整備やメディアリテラシーに関する政府の検討会委員としても活躍されている。この分野の第一人者だ。

 2人目は、レイ法律事務所代表弁護士の佐藤大和氏。ネットの誹謗中傷被害に関する案件を多く手がけられている気鋭の法律家。メディアでも積極的に発言されている。

 3人目は、情報経営イノベーション専門職大学学長の中村伊知哉氏。デジタル政策はもちろん、コンテンツ戦略を含む幅広い政策に精通。政府委員も数多く歴任されている著名人だ。IT担当大臣時代にも、大変、お世話になった。

 4人目は、日本大学文理学部心理学科教授の横田正夫氏。心理学がご専門で、群馬県の公認心理師協会の会長も務められている。被害者の精神的ケアという問題に関して、特にご意見を伺いたいと考えている。

 最初の会議では、誹謗中傷対策と表現の自由とのバランス、県が目指すべき被害者支援の内容、ネットリテラシー向上に必要な施策等について議論を交わした。情報技術を駆使した対策の可能性も議題に上った。

 4人の有識者の方々には、それぞれの立場から示唆に富んだご意見や提言を頂いた。(感謝)とても中身の濃い(情報満載の)90分だった。

 もちろん、条例案は県議会でしっかり議論してもらう。パブリックコメント等も実施した上で、何とか年内の条例制定を目指したい。やるからには、「群馬モデル」として全国に発信出来るような条例を作りたいと思う。

 

 

◇群馬県の政策の詳細については県のサイトをご覧ください。
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