2020年7月23日

 昼過ぎ。熱い紅茶を飲みながらのブログ。

 少し前に、武藤健康福祉部長、片貝首席補佐官と電話で話をした。本日の県内の検査結果が判明したら、再び連絡を取り合う。状況によっては、2人の副知事にも電話する。

 県庁職員の皆さんには、この4連休をゆっくり過ごして欲しい。この際、身体と心を十分に休めてもらいたい。が、それでも、何かあったら緊急発信出来る「臨戦態勢」は整えている。当然のことだ。

 さて、「愛郷ぐんまプロジェクト〜泊まって応援キャンペーン」は、お陰様で県民の方々から高い評価をいただいている。一昨日(21日)の18時の時点で、この宿泊補助キャンペーンを利用された方、予約された方は、合計で約25万人に達している。

 まだ集計途中ではあるが、これまでの実績を踏まえた7月31日までの推計値は、当初の予算規模(30万人泊分・約12億5千万円)を概ね達成出来そうな見込みだ。

 知事である自分も、このキャンペーンを活用して、県内の4大温泉地(草津温泉、伊香保温泉、四万温泉、水上温泉)を回った。今回のプロジェクトを通じ、県民の皆様の間に、身近な場所(県内の観光地)を旅行する「マイクロツーリズム」の考え方が、少しずつ浸透しつつあることを感じている。

 もともと、県独自の「愛郷プロジェクト」は、国の「Go To トラベル・キャンペーン」が始まるまでの県内の内需喚起策として実施して来たものだ。この経緯を踏まえ、この事業を継続するかどうかの判断は、国の「Go To トラベル・キャンペーン」の開始時期を見極めた上で、行うこととしていた。

 昨日、「Go Toキャンペーン」が始動した。これを受けて、「愛郷ぐんまプロジェクト」は、予定どおり7月末で終了することが決まった。この方針は、昨日の定例会見で発表済みだ。

 ちなみに、同様のキャンペーン事業を展開していた石川県、新潟県も、7月末で事業を終了させる方針だと聞いている。

 県民の方々には、8月以降も(今度は)国の「Go To トラベル キャンペーン」(割引率35%)を活用して、引き続き、県内旅行を楽しんでいただきたいと思う。そのことが「マイクロツーリズム」の定着に繋がっていく。

 「愛郷プロジェクト」が好評を博している理由の1つは、利用者にとって「制度がシンプルで分かりやすい」ということだった。他方、国の「Go To トラベル」に関しては、「少し仕組みが分かりにくい」という指摘もある。

 「愛郷プロジェクト」から「Go To トラベル」へのスムーズな移行を促すため、県としても、国の「Go To」の制度(=利用しやすい方法等)を、様々なチャンネルで「県民の皆さんに出来るだけ分かりやすく説明したいと考えている。

追伸:財政の状況等も考えると、この種の宿泊助成事業をずっと続けることは難しい。加えて言うと、東京都を含む1都3県における今後の情勢によっては、県内の新たな需要喚起策を検討せざる得なくなる場合もある。第2波、第3波の襲来も想定しておく必要がある。

 そうした時に備えて、財源を少しでもセーブしておきたい気持ちもある。

 

<昨日の定例会見で「愛郷ぐんまプロジェクト」の7月末終了を発表>