2020年7月20日

 昼過ぎ。テイクアウトの海鮮丼を食べ終わった。十分な量のタンパク質を摂取した。次の日程は13時。食後のお茶を飲みながら、サッとブログを書いてしまおう。

 4月末から5月の下旬にかけて、保守系のFOXニュースが、いち早く経済を再開したフロリダ州のサンティス知事と、テキサス州のアボット知事を褒めちぎっていた。

 報道番組のキャスターやコメンテーターが、オンラインで登場した2人の知事の前で、「あなたが新型コロナを克服するための道を、私たちに示してくれている。」「新型コロナ対策で最も成功しているのはフロリダ州とテキサス州。最大の失敗例がニューヨーク州とニュージャージー州だ。」「知事の政策のお陰で多くの米国民の命が救われた。」などと激賞していた。

 テレビ画面に映った2人の州知事の「得意気な表情」が忘れられない。

 あれから2ヶ月。米国民に正しい解決策を示したはずの2つの州で、感染が急拡大している。フロリダ州では、昨日(19日)まで5日連続で新規感染者が1万人を上回った。テキサス州でも、1日あたりの感染者が連日、過去最多を更新中だ。他の多くの州と同様、この2つの州でも、再び経済活動の制限を余儀なくされている。

 米国の著名なニュースショー(The Daily Show)のキャスターを務めるトレバー・ノア氏が、最近、同番組の「FOX's Premature Praise」(FOXの早すぎる賛辞」というコーナーで、こう断じていた。

 「パンデミック(感染症の世界的流行)の最中に、勝利宣言するのは禁物だ」と。この言葉に全く同感だ。新型コロナウイルスとの戦いは、まだ終わっていない。

 今後、米国内の「手に負えない状況」がどう推移していくのか?!その中で、サンティス知事とアボット知事が、どんな評価を受けるのか?!この2人が次の州知事選で再選を果たせるのかどうか?!現段階では、予想がつかない。

 繰り返し述べて来たように、新型コロナとの戦いは長期戦(持久戦)だ。ウイルスが根絶出来ない以上、ニューノーマルの生活様式(コロナとの共生)を実践していくしかない。

 え?万一、近い将来に、新型コロナ感染を抑えられる強力なワクチンや、画期的な治療法が確立されれば話は別だ。が、正直、あまり期待していない。そもそも免疫が出来たとしても、どのくらいの期間、有効なのかが不明だ。しかも、コロナウイルスは頻繁に変異する。

 ふと思う。「米国や欧州を席巻した新型コロナウイルスと、日本で見つかっているウイルスは、違うものなのではないか?」と。

 過去のブログでも触れたが、ここから感染の第2波(というより第1波の延長?)、第3波との厳しい戦いが始まる。政府や都道府県の対策が(実績によって)国民から評価される。同時に、国や自治体のリーダーの真価も問われることになる。

 群馬県に関して言うと、知事自身の評価はどうでもいい。要は、「県内経済と県民の健康と命を、どこまで守り切れるか?」ということだ。